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マイホームの新築時に気をつけておきたい注意点

住宅設備について 

「浴槽は大きいほうが良い」

浴槽は大きいほうが良いの説明図

大きな浴槽に入るとゆったりと落ち着いた気分になり、日々のストレス解消にはもってこいですね。

やはり、浴槽は小さいより大きいに越したことはありません。

でもそれは昔の半畳サイズの(足を折りたたんで窮屈そうに入っていた)浴槽とくらべての話であって、現在の一般家庭で使われている長さが1400程度の標準サイズであれば、足も充分伸ばせますし、小さな子供と二人で浴槽に浸かることも十分可能です。ですから、いままで標準サイズの浴槽をお使いの方なら、新築するからといって敢えてそれ以上の大型サイズの浴槽にする必要も無いように思えます。
どうしてもゆったりした浴槽に入りたいなら、最近は手軽にスーパー銭湯や日帰り温泉にも行けるのですから。

スーパー銭湯の湯船
実は以前、体の大きな方の依頼でコンパクト住宅を設計した時のこと。
「浴室は機能的に満足するなら小さくても良い」との言葉に甘えて、標準より少し小さめの(長さが1200のサイズ)浴槽にした事があります。設計説明の段階では「小さいほうがお湯も少しで済みますしね」と笑って話されていたのですが、完成した後しばらくして訪問した際には「浴槽だけはもう少し大きめにしておくんだった」と後悔の弁。

小さなサイズの浴槽
それ以来、施主の希望にかかわらす標準サイズ以下の浴槽は使ったことがないのですが、最近は単独浴槽にしろ、システムバスの浴槽にしろ、標準サイズでは物足りないのか、或いはメーカーの宣伝が功を奏したのか、二人でも入れるくらいの大型サイズのものに人気が集まっているようです。

大きなサイズの浴槽


家族で一緒に入れるというのが子育て世帯には受けるのかも知れませんが、光熱水量費に気を使わなくても良いほどの裕福な家庭なら話は別ですが、やはり大き過ぎる浴槽は家計にとっては考えものです。

水を余分に使うということは、当然、水の量に比例して下水道使用料も増えますし、お湯にするためのガス代又は電気代が増える事になります。特に最近は給湯器が全自動タイプのものが主流になっていますので、大きな浴槽であれば絶えずその容量で一定温度を保つように運転するわけですから、燃料代も馬鹿にはなりません。

家づくりの際には、普段家計に細かく気を使っている「しっかりさん」であっても、ついつい気が大きくなってしまいがちですが、こと浴槽に関してはイニシャルコストだけでなくランニングコストの方にもう少し目を向ける必要があるような気がします。




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