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マイホームの新築時に気をつけておきたい注意点

基礎について 

「基礎内部の点検は床下点検口で」

基礎内部の点検は床下点検口での説明図

最近の住宅の基礎はほとんどがコンクリート製の布基礎かベタ基礎ですので、当然基礎内部には空間があります。
内部空間は配管スペースとしても換気スペースとしても重要な役目をもっていますが、普段は見えないところだけに、ときどきは、漏水などで湿気が溜まっていないか、あるいはシロアリやネズミなどがいないかどうか等の点検も必要になります。
これについては別項「点検口は収納部の中に」でも述べておりますが、通常は基礎内部の点検用として一階の床に穴を開けて点検口を設ける仕様が一般的です。まあ、床に穴を開けて扉を付け、点検の際にはその扉を開けて行うというわけで、これを床下点検口と呼びます。

床下点検口 床下点検口を独立して設ける代わりに、キッチンの取外し可能な床下収納庫にその役割をもたせる場合もあります。
その場合、ひょっとしたら「床下点検口」などという言葉も知らないうちに家ができあがってしまうかもしれませんが、その場合でも引き渡しの際には「ここが点検口の役目も果たします」とう説明くらいはあると思います。

基礎内部の床下部分
さて、その基礎内部を点検するための点検口、普通は間取りなどの設計打ち合わせの際には「床下点検口はどこにしましょうか」という話になるのですが、実は床に穴を開けて点検口を作る以外にも方法はあるのです。

それが基礎の外周部に穴を開けて設ける外部基礎点検口です。
これはあまり見かけない方法だと思いますが、採用されない理由はいくつかあります。

一つは、基礎高がある程度無いと点検口が小さすぎて出入りしにくいという事があります。基礎高として450mmぐらいは欲しいところですね。(有効開口高さにして300mm以上は必要かと思います。)

次は基礎に穴を開けるのですからその分だけ基礎強度が弱くなることです。しかしこれは「基礎だけは頑丈に」でも述べているように、最近の基礎はその上の構造体に比べて過剰なほど強く作られているのであまり問題ではないでしょう。

それよりも、これが一番大きな理由でしょうが、コストが高く付くことです。外部に使うのですから金属製の丈夫なもので、しかも防犯上鍵付きのものにしなければいけないので、ある程度のコストがかかるのは仕方ありません。そうは言ってもそんなに驚くほどに金額にはなりません。床下点検口との差額にして3万円程度なのでは無いでしょうか。

そんなことであまり使われていない外部基礎点検口ですが、次のようなメリットがあることも覚えておいていただきたく思います。

一つは、床下点検口のように設置場所に悩まなくてもよいこと。つまり、収納部や畳の下などに設けると点検のたびにその上の物をどかさなければいけない、そうかと言って目立つ場所には設置したくない、という悩みから開放されるということです。

二つ目は、配管修理やシロアリ防除などのメインテナンスで業者が基礎内に出入りする際に家の中を通らなくて済むことです。これは家人にとっては室内を片付けることもなく防犯上のリスクも減るわけですし、業者にとっても、いちいち靴を履き替えたりする手間も、室内を汚さないように養生する必要もないのでありがたいことなのです。

そして最後が、一階床の断熱性や気密性を損なわないことです。床に穴を開けて点検口をつけるとなれば、どんなに注意を払ってもやはり周囲と同じというわけにはいきません。下手をするとそこから床下の冷たい風や嫌な匂いが入って来ないとも限りません。外部基礎点検口ならそんな心配は全く無いわけです。

外部基礎点検口には以上のようなメリットとデメリットがありますが、そんな方法がある事を知らない方も多いので敢えて紹介させていただきました。参考にしていただければさいわいです。



基礎内部の点検は、自分でも一年に一度ぐらいはしたほうが良いでしょう。
点検口を開けて中を覗き込み、目視で異常が無いことをや臭いなどを確認する程度でも良いのですが、最初の年あるいは5年毎ぐらいは基礎内部をグルグルを徘徊して確認するほうがベターです。そんな時はキャスター台を使って腹ばいになって進むと楽にできます。


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