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マイホームの新築時に気をつけておきたい注意点

住宅セールスについて 

「ちょっと上司に電話で相談を」

ちょっと上司に電話で相談を説明図

家づくりについての打ち合わせがある程度進み、具体的な金額を商談する段階になると、売る側と買う側の間でいろいろな駆け引きが展開されます。

値段交渉が行き詰まったかのように見える場面で(行き詰まらない場面でも見られますが)セールスが良く口にする言葉が、この「ちょっと上司に電話で相談させて下さい」。

本人ではとても判断出来かねる金額を要求されたので、上司に判断を仰ぐために電話する失礼を許してください、と言うわけなのですがこれがクセモノ。
電話で相談

買う側からすると、「そこまで厳しい金額を要求できているのか」という自己満足と、自分のために頑張って交渉してくれるセールスの姿勢に好感を抱きつつ、電話の結果が好いものになるのを楽しみに待つと言う事になります。

でも多くの場合、そんな電話での相談はウソだと思って良いでしょう。
セールスの立場から言えば、どこまでの金額なら妥協できて、ここからは絶対にダメという数字くらいは予め把握して商談に望んでいるのが当たり前ですから、なにもその都度上司に相談する必要はないからです。

もし商談前に厳しい値引き要求が出そうだと思えば、予め上司に相談しておいて、ここまではオッケーという数字の許可を得てから商談に臨むわけで、また、そうでなければ一人前のセールスマンとは言えません。

しかし、実際にこの言葉がよく使われるのは何故かというと、「普通なら無理な値引きをなんとか上司に交渉して貴方の為に必死に頑張っている」姿勢を演出するためであるのは勿論なのですが、それ以上に、「こんなに上司に無理をいって交渉し、やっと了解をとれたからには絶対に契約をしてもらわなければ私の立つ瀬がない」として、結果を聞いた後で「やっぱりや〜めた」といわれないようにする伏線なのです。

「あんなに頑張ってくれたんだから契約しないと悪いかな」と思わせる、つまり 純粋な商談を道徳観で縛るための道具でもある訳ですね。

ですから、大概は、中座して自分の車に帰り、車の中から電話しているふりをしているだけの場合が多いわけです。

電話で相談


(もちろん、新米セールスなどは本当に電話で相談している人もいるでしょうが)

さて、買う側としては、この言葉が出たからと言って困る必要は有りません。
相手が最後の値引き金額を出してくるつもりなんだなと冷静に判断すれば良いだけです。

まだ契約するつもりがないのであれば、相談するのを待ってもらえばいいし、もうこれくらいで契約してもいいなという段階にあれば、セールスから例の言葉が飛び出した時に、すかさず次の言葉をかける準備をしておきましょう。

「あ、その時に、さっきの条件に加えて◯◯◯◯をサービスしてくれたら契約するんだけど、と伝えて下さい」

これで、◯◯◯◯も加えて値引き商談は成立になる事と思いますが。
問題はその◯◯◯◯を何にするかです。
あんまり無茶な要求にしてしまっては元も子もなくなりますので、まあほどほどに。



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