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マイホームの新築時に気をつけておきたい注意点

設計、間取りについて 

「老人室はトイレや浴室の近くに」

説明図

少子高齢化社会が進み、そのせいか最近は二世帯住宅がかなり増えてきたように思います。
本格的な二世帯住宅とまでは行かなくても、お年寄りと同居するケースは年々増えてきているのでは無いでしょうか。

そんな高齢者同居の間取り検討の際に良く問題となるのが、老人室(お年寄りの居室、寝室)の位置をどこにするかということ。
静かで日当たりの良い場所にもって行きたいのはやまやまでしょうが、他の部屋との兼ね合いにもよりますので、実際はなかなか難しいところでしょう。

そして、日当たり以上に大事なのが「生活動線」だという訳で、老人室の配置を決める段階でよく耳にするのが、
「お年寄りは移動が大変ですから、なるべくトイレや浴室の近くに老人室をもっていくようにしましょう」という言葉。

実際、建築業者に設計を依頼すると、かなり高い確率で老人室の横にトイレがあるパターンが返ってきたりします。なるほどお年寄りによく配慮した間取りに見えます。でも、本当にそれが正解なのでしょうか。

他の家族と分離してお年寄り専用のトイレや浴室であればそれも結構なのですが、そんな余裕が有るケースは少なく、ほとんどの場合は家族共用となりますね。
トイレも浴室も、出入りするときも中で利用しているときも、必然的にかなりの音が出るものです。
特にお年寄りは就寝時刻が早いので、寝ついたと思ったら、「バタバタ」「バタン」「ジャー」「ザブン」などの水廻り特有の騒音に目を覚まされてしまうことになりかねません。

老人室の位置



ということで、老人室の近くにトイレや浴室も設けること自体は良いことなのですが、それなりの設計的な配慮は必要になりますのでご注意下さい。
例えば、老人室のトイレ側は収納部分にして音の緩衝地帯を設けたり、老人室のドアを二重にしたり防音ドアを使ったりということです。
細かい話ですが、トイレ内の紙巻器などもカラカラという使用音が壁を伝って伝搬するので老人室の反対側の壁に設ける方が良いでしょう。

最近は、バリアフリーとか24時間換気などとのからみで、ドアの下端と床の間にかなりの隙間を設けるようになってきました。隙間があればその分だけ音も漏れやすいので、とりわけ考慮する必要があります。
バリアフリータイプの簡易防音ドアなども商品化されていますので、そういうものを利用しても良いかもしれません。

音に関して言えば、老人室のすぐ近くに階段を持ってくるのも要注意です。昇り降りの際に発生する振動音は空気伝搬音に比べて防ぎ難いからです。
ついでに、2階の水廻りからの配管が老人室の天井や壁に沿って設けられていないかも注意しておきましょう。
(隠蔽されている配管の位置までは設計図面では分かり難いので、業者によく確認しておいた方が良いと思います)

以前、施主の方と老人室の位置についてそんな話をしていたところ、「我が家の場合は大丈夫ですよ」との言、「そんなことはないでしょう」と反論しようとしたら、「うちは老人性の難聴ですから少々の音は気にならないんです」と言われて納得した記憶があリます。
でも、住宅は何十年も住むものです。いつ自分がその老人室に入るようになるか分かりませんので、予め配慮しておくに越したことはありませんね。



老人室にできれば設置しておきたいのがインターホンです。 ちょっとした手伝いの依頼や食事のときの呼び出しなど、家族のいるリビングダイニングとの連絡はこれがあるととても便利です。
新築時に配線を通して予め設置しておくタイプと、取り敢えずはなくても良いが将来必要となった時に設置できるワイヤレスタイプがあります。


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