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マイホームの新築時に気をつけておきたい注意点

電気について 

「電話、テレビ、ネットは光でまとめる」

説明図

昔はほとんどの家庭で屋根に大きなテレビアンテナを載せていたものですが、最近は(特に新築家屋では)とんと見かけなくなりました。
その分だけケーブルテレビや光テレビが伸びてきたわけで、地デジ用のアンテナでテレビを見るという方は一割ぐらいなのではないでしょうか。
それに加えてインターネットへの常時接続が当たり前になりましたので、今は光ケーブル一本に電話もテレビもインターネットもひとまとめにして入線して一括契約する光サービスが主流になりました。
そこで建築業者も当然のようにこの光サービスを前提として情報系の打ち合わせを進めてくるところが多いと思います。あまりそちらの知識がない方は「よくわからないのでお任せします」という事になってしまいますが、本当にそれがベストな選択なのでしょうか。

光配線工事
例えば、テレビで地上デジタル放送を視聴するだけであれば、テレビ塔からの距離が短い強電界地域なら簡単な室内用アンテナだけでも結構綺麗に映るものです。また、少し遠いぐらいなら弱電界地域用室内アンテナにして、それでもだめならブースターをつければそれで充分事足りる場合もあります。まして屋外アンテナにブースターをつければかなりの地域で良好な視聴が楽しめるものと思います。

次に電話ですが、最近は固定電話をつけずに携帯電話だけで生活をされている世帯がどんどん増えてきているように、新築住宅に固定電話回線を引き込む必要性が薄らいできています。
確かに固定電話のほうが携帯電話よりも通話料金は安いのですが、携帯で定額制プランに加入しているのなら却って携帯でかけたほうが安上がりですし、どれだけの使用頻度で毎月いくら掛かるのかをちょっと計算して見ればどちらが得かはすぐに判ります。
実は我が家においても、近ごろ固定電話にかかってくるのはほとんどセールス電話か間違い電話になってきたので、そろそろ見直しの時期が来たのではと思っているところです。

携帯電話で十分かも
次にインターネットですが、毎日バリバリとネット接続するヘビーユーザーや利用家族や利用端末が多い場合はフレッツ光などの光ネットサービスが快適性でも経済性でも優位だとは思いますが、それほど頻繁に使わないのなら WiMAXというモバイルルーターを使ったインターネットサービスを利用する手もあります。
WiMAXはいろいろな事業者が参入しておりそれぞれで料金体系も異なりますが、例えばNTTの光ネットサービスにプロバイダ料金を足して月額7000円かかっているとすると、WiMAXならその半額程度の料金で利用することもできます。これにはプロバイダ料金も含まれていますので大変経済的といえるでしょう。ただし、サービス対象エリアが限定されていたり、通信量が既定のものを超えると速度制限がかかったりするなどの制約があることも事実ですので詳細な検討も必要です。
また、スマートフォンでインターネットを利用しながらたまにパソコンでもネット接続する程度の人ならデザリングという方法が一番簡単で費用も抑えられます。これはスマートフォンとパソコンをワイヤレスでつないで、パソコンからスマートフォンを経由してインターネットに接続する方法であり、スマートフォンで契約している料金以外に一切費用はかかりません。最近のスマートフォンはほとんどデザリング機能がついていますので、どうしようかと迷ったらとりあえずこの方法を使ってみて、だめだったらWiMAXに切り替えるのも良いかと思います。

デザリングで十分かも


さて以上述べたように、仮に、テレビは室内アンテナを使用し、固定電話は止めて携帯電話のみにし、インターネットもWiMAXかデザリングを利用すれば、全てを光ケーブルでまとめて入線する光サービスと比べて毎月の通信費をかなり抑えられることでしょう。さらに、屋内配線工事も最小で済みますから建築時に支払う初期工事費用も当然安くなります。
家づくりの最中はいろいろと検討し決断しなければならないことが多いので、急に「光配線で電話、テレビ、ネットをひとまとめにした方がいいですよ」などと切り出されたらついつい業者任せにしてしまいがちです。ぜひ家づくりの最初の段階で検討しておかれることをおすすめします。




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