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マイホームの新築時に気をつけておきたい注意点

設計、間取りについて 

「天井は高いほど良い」

説明図

住宅メーカーのモデルハウスに行くと、広々とした室内に高い天井、センスの良い内装材に高級家具、今自分が住んでいる環境と比べて格段に贅沢な雰囲気にうっとりしてしまう事でしょう。

そう思わせる立役者の一つが「天井高」。

現在の日本家屋の天井高の平均は2.4mと言われており、多くの住宅メーカーではその辺りを標準にしていますが、一部のメーカーでは競合で優位になる付加価値作りに、2.7mとか3mなどを標準にしている所もあります。

高天井説明画像
そして、「天井は高いほど良い」はそういうメーカーのうたい文句です。
「天井の高い家に住めば大きな人間になれる」など、天井高が人間形成にも影響を与えるかのようなCMも作られていました。

確かに低い天井よりも高い天井の方が開放感はありますし、高級感もあります。
モデルハウスが標準的な天井高ではなく高天井にしている理由もそこにあります。

ではなぜ、もっと高い4mとか5mにしないのでしょう。
それは高ければ高いほど、高天井のデメリットが拡大されるからです。

では高天井のデメリットとは

  1. 材料費が高く付く。
    天井が高くなる分だけ、合板類やボード、クロス、外壁材などの面積が増えるため材料費が余分にかかります。材料の規格寸法を超える場合は継ぎ足しが必要になるので材料ロスも増えることになります。
  2. 構造面でのコストアップ。
    構造材そのものが単に長くなるだけでなく、天井高が高くなればその分建物の重心も上に行き構造的に弱くなってきます。それを補うため、構造材の断面を増やしたり、本数を増やしたり、種類を換えたりといった余分な費用もかかります。
  3. 上り下りが大変。
    天井高が高くなれば必然的に階段の段数が増えるわけですから、その分だけは上り下りが大変になります。
  4. 天井面のメインテナンスが大変。
    照明器具の点検、換気扇の清掃、パーティーの飾り付けなど、脚立に登って天井面をメインテナンスするのが大変になります。
  5. 冷暖房費がかさむ。
    天井高が高ければ高いほど、部屋の容積は増えるため、その分冷暖房費がかさむことになります。
  6. 相対的に床面積が狭く感じる。
    部屋の大きさ感というものは、高さと幅の両方から得られるものであって、天井が高ければ部屋も広いと感じるわけではありません。逆に、廊下や水廻りの小部屋や玄関などは標準の天井高さに比べて却って狭く感じてしまいます。
高天井説明画像2


以上のデメリットは、程度の差こそあれ、2.4mと2.7mの場合にもあてはまります。

価格アップに関しては、高天井を標準にしているメーカーは「当社はそれを標準にして設計し材料も調達していますので価格アップの要因にはなっていません。却って低くする方が特注扱いになり値段が上がってしまいます。」と言うような説明をするかもしれませんが、元々2.4mを標準にしていたのならもっと安価にできたはずですので、少し説得力に欠けますね。

さて、ここまで高い天井のデメリットをお話して来ましたが、「天井高さは2.4mで充分でそれ以上にする必要な無い」と言っているわけでは有りません。

広々とした、ゆとりある間取りで(先述のモデルハウスなどは皆そうですが)資金的にも余裕があれば、高い天井(とはいっても3m以上は必要ないとおもいますが)も充分有りだと思っています。

ただ一般的な廊下幅0.91m、寝室8畳、リビング16畳、子供部屋6畳といった程度の広さの住宅で、敢えて高い天井にする必要はないと思っているだけです。

空間の感じ方は各人それぞれ違いますので、私の考えを押し通す気はさらさら有りませんが、施主希望により無理矢理そういう家づくりをした反省に立っての個人的な意見として参考にして頂ければ思います。

個人的には2.55mという天井高さが好きなのですが、合板や石膏ボートの規格サイズに合わないので割高になるのが残念です。



天井の高い低いに関わらず、新築後に家事やメインテナンスで脚立を利用する場面は多くあります。
勿論、天井が高いほど大きな脚立が必要になるでしょうが、脚立を選ぶ場合に一番重要視しなければいけないのは軽さと安定性です。
最上面に立って腕を上に伸ばしてようやく天井に届くようでは不安定で危険です。
ゆとりを持って天井付近の作業ができる高さの物を選びましょう。
素材的にはスチール製ではなくアルミ製を強くおすすめします。


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