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マイホームの新築時に気をつけておきたい注意点

業者との付き合い方について 

「完了検査に合格しているから安心」

「完了検査に合格しているから安心」説明図

家を建てるに際しては、建築確認申請というものをしなければなりません。

役所(現在は民間審査機関に委託されている事が多いと思いますが)に対して、「このような建物を建てるのですが、法規的に問題がないかどうかチェックして下さい」という申請です。

この申請を出しておかないと、違法な建築物と言う事になり、最悪の場合は使用を差し止められるという事にもなります。それよりもまず住宅ローンがおりませんので、必ずこの確認申請をして、「はい、この申請内容は法規にのっとっていますよ」という確認をしてもらうわけです。

そして、住宅が完成したら、役所の「完了検査」というものがあります。
これも、現在は民間審査機関が代わりに行うケースが多いと思いますが、公的な検査と云う点では、これに代わるものはありません。

住宅の検査


そして、この検査に合格すると「検査済証」というものが交付され、晴れて建物の使用が認められるという訳です。
この辺りで、業者サイドから言われる言葉が、「完了検査に合格しましたから安心して下さい」です。

いかにも、厳しい検査に合格した立派な住宅を建築しました、と自慢気にいわれるので、役所の公的なお墨付きをもらったかのように錯覚してしまうのですが、実はそれほど重要な検査でもないのです。

完了検査というものは、確認申請どおりに建物ができているかどうかをチェックするための検査ですので、安全かどうかとか、手抜きはないかとか、不具合の有無などを調べる検査ではないからです。

検査時間にしても、長くても15分くらい、短ければ3分ぐらいの検査です。
施主サイドとしてはこんな検査で安心できるわけありませんよね。

やはり、施主本人が施主検査でしっかりと検査して、引き渡しを受けることが重要です。
しかし、実際はなかなか検査なんてできませんよね。なにせ素人なんですから。

ではどうしたら良いのでしょう。

お金を払えば、検査してくれる機関はあります。(ネットで検索すればすぐに出てきます)
それ以外なら、身近に住宅に詳しい人があれば、一緒に検査してもらうという手もあります。
でも、生兵法の助言者は却ってトラブルの元にもなりますので要注意。
細かいところまでクレームをつけまくって業者との関係を悪くしてしまうこともありますし、最悪の場合訴訟騒ぎまで発展してしまうこともあります。

自分で検査する自信はあんまり無いけれど、手抜きなど無いようにしっかり作って欲しい場合に、一番簡単で手っ取り早い方法があります。
それは、工事が始まる前に次のことを(セールスや設計担当ではなく)工事担当者に伝えておく事です。

◎ 工事中の写真は出来るだけ多く撮って、随時提出して欲しい。
◎ 最後の施主検査の時には、基礎の内部と天井裏にも点検口から入ってしっかりチェックしたいのでよろしく。

住宅天井裏の検査
こう言われれば、現場担当者にとってはかなりプレッシャーになるはずです。つまり、それだけ気合を入れてしっかり管理しなければという気になるわけです。
家ができた後で、いろいろクレームを付けるよりも、クレームを付けなくても良いような施工管理をしてもらう事に期待したほうが余程賢いと言えるでしょう。



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