井上順の歌った「お世話になりました」の中で、タバコ屋のおばあちゃんにお礼をいうセリフがあります。
お金がないときも 後でいいと言ってハイライトをくれた お世話になりました
この歌は昭和46年に流行ったものですので、まさにハイライトがタバコ銘柄の主役であった時代です。ちなみにハイライトは昭和43年には世界一の売り上げがあったようですので「昭和のタバコ」といえばハイライトを思い浮かべる方も多いことでしょう。
私がパチンコを覚え始めたのもまさにその頃で、パチンコの景品棚にはハイライトがずらりと並んでいる光景があたりまえでした。紙袋のなかにドサッとハイライトを入れてもらって意気揚々と引き上げる人たちを羨ましげに見ていた記憶があります。
そんな王者ハイライトも年々売上高が減少していき、最近はほとんど見かけることもなくなりました。平成の初めにはそれでも銘柄別の国内売上高で10位以内には入っていたのですが、平成10年には11位に、そし平成15年には19位になったのを最後に20位以内にカムバックすることはありませんでした。