子供の頃に母が何回か作ってくれた手作りパンは真ん中に穴があいた大きなドーナツ状のものでした。そのパンを焼いたのがこれでした。真ん中までよく火が通るようにこんな形状をしていたんですね。
そのパンの味は、実はよく覚えていません。きっと美味しかったんだと思います。なにせお菓子なんてものがそんなに無い時代でしたから、砂糖を入れて甘くさえしておけば、子供はみんな喜んで食べたものです。
このパン焼き器、どうやらジュラルミンでできていたようです。どうも戦時中に航空機を作っていた工場が戦後に飛行機の材料であったジュラルミンを民需品に転用開発した製品であったとか。