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懐かしい昭和の思い出箱

生活用品 

自分の声にビックリしたテープレコーダー

人間は自分が発している声が他人の耳にどのように聞こえているのかは知らないものです。いや、正確には、このテープレコーダーが世に出て来るまではそうでした。
自ら聞く自分の声には、口から出ていってその音波が耳から入ってくるものとは別に、声帯からの振動が直接内耳や聴神経に伝わるものがあります。毎日その混じったものを自分の声だとばかり思っていたのに、テープレコーダーのマイクは前者だけを拾って再生するものですからとても違和感を感じるのです。
初めてテープレコーダーで自分の声を聞いた人は誰もが「えっ、これ誰の声」と思い、周りの人に確認してはじめて納得した記憶があると思います。

家庭でのテープレコーダーの利用形態は、日常会話の録音は物珍しい最初の頃だけで、そのうちテレビやラジオの録音、特に歌謡曲などの音楽を録音するのが中心になり、一部学生においては英会話などの外国語習得に活用していたと記憶しています。

さて、このテープレコーダー、昭和30年代の中頃から各家庭に普及しだして、ICレコーダーにその座を譲り渡すまで長く録音機として君臨してきました。しかし、この写真のようなオープンリール式のテープは昭和50年代にカセットテープが普及してからは急激に市場から消えていきました。

このオープンリール式のテープも家庭用としては直径9.5センチのものが中心でしたが、12センチの大型サイズもありました。わたしはこの大型サイズのテープレコーダーが欲しくてVicterのカタログを見ながらいろいろと物色していたのですが、ある日帰宅したところ9.5センチサイズのSONY製テープレコーダーが購入されていてガッカリした思い出があります。
そのテープレコーダーは(やはり)あまり愛着が持てなかったのとSONYタイマーが働いたこともあり3年程度でお払い箱になりました。

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写真:氷見昭和館

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