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懐かしい昭和の思い出箱

建て物 

重厚感あふれるテラコッタ装飾建築

これは昭和9年に作られて平成22年に解体された横浜松坂屋本店のファサード部分ですが、厚みのあるテラコッタ(外装用の窯業製品でとりわけ大型陶板のもの)が独特な雰囲気を作り上げています。
最近は軽快でモダンなデザインの建築が主流ですが、あのころはこういう重厚感あふれる建物が、たぶん地震や火災に強いだろうという安心感も手伝ってだろうと思いますが、広く大衆に好まれていました。
特に銀行、官公庁、デパート、ホテルなどの格調の高さを求められる建物に多かったように思います。なんといっても重厚長大の時代ですからね。

あのころ建てられた建築物も耐震性などからそろそろ寿命を迎えるものも多く(一部耐震補強をして保存する道を選択したものもありますが)、無残に解体撤去される姿を目にするとなんとなく残念な気持ちになります。

テラコッタ装飾建築

写真:INAXライブミュージアム

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