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懐かしい昭和の思い出箱

乗り物 

旅は道連れ《列車のボックス席》

昭和の旅行といえば鉄道利用とほぼ相場は決まっていました。
汽車からディーゼル車、そして電車と進化しましたが、客車の座席はこの写真のようなボックス席が主体でした。

どうしても向かい合わせになるので、初めて会う他人様でもなんとなく会話が成立して「旅は道連れ」気分にさせられたものです。長時間の場合は前の席に足を乗せるととても楽なので、お互いに相手の腰の横に足を置くのを許し合って。でも、ちょっと足の臭い人にあたった場合は「しまった!」なんて後悔したりした記憶もあります。

あのテーブルの下にある灰皿にも参りましたね。
タバコの灰だけでなく、噛み終わったガムやらみかんの皮やら、とにかく何でもかんでもあの中に捨てる人もいるし、ちゃんと消さない内にあの中にタバコを押し込んで蓋を裏返すもんだから、なかでくすぶって嫌な臭いの煙が車内に充満したりしました。
そうすると誰かが残り物のお茶なんかを掛けて消火するんですが、それがまた下に漏れてきて下のヒーター部分に汚れを作ったり。まあしかし頑丈な灰皿ではありました。
(そうそう、あのヒーターも結構温かくて気持ちがいいやつでした。)

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写真:リニア・鉄道館

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