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懐かしい昭和の思い出箱

生活用品 

よくもんだ新聞紙でお尻拭き

ポットン便所の時代はウォシュレットもトイレットペーパーもありませんから、お尻を拭くのは「落し紙」。
「チリ紙」ともいいましたので、(落し紙とチリ紙の区別はよくわからないのですが)たぶん便所で使うチリ紙を落し紙とよんでいたのでしょう

チリ紙は鼻をかむのにも使っていましたので、今のティッシュペーパーの前身ですね
石川さゆりが歌った飢餓海峡の歌詞に「ちりしに包んだ足の爪~ 後生大事に持ってます~」なんてのがありましたから、何かを包む半紙代わりにもなっていたようです
しかし、このチリ紙、化粧用としてもつかえる柔らかくて良い匂いのするやつから、鼻紙として子供に持たせる普通の白いやつ、そして落し紙専用ともいえる少しゴワゴワした灰色のやつなど、使い道によっていろいろな品質のものがありました。
灰色のやつなんかは新聞紙の再生品ですから新聞紙の切れ端なんかがところどころに混じっていたようなのもありました

でも、まだそんなのは良い方で、この写真のように、新聞紙をそのままチリ紙大に切って落し紙に利用していた家庭も多くありました。
我が家もそんな新聞紙時代がありましたから、便所で用をたすときはしゃがんだらすぐに新聞紙をもみ始めて柔らかく拭きやすい状態にするのが習慣になっていました。

そんな子供時代を送った私も、最近は新聞紙チリ紙より格段に優れているトイレットペーパーの品質にさえ文句をつけるようになりましたから、贅沢というものは本当にキリがないようですね。

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写真:MieMu 三重県総合博物館

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