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懐かしい昭和の思い出箱

娯楽用品 

よく手を切ったセミカチ

このセミカチというおもちゃ。指に挟んで押すことにより単にカチカチをいう音を出すためだけの玩具です。それでなにが面白いの、と今の子供はいうかもしれませんが、これをポケットの中に入れて歩きながらカチカチさせているだけで結構おもしろかった記憶があります。

ところがこのセミカチ、写真でもわかるとおりブリキ板をプレス成形して型抜きしただけのものですから切断面のバリなどもそれなりに残っています。
裏にくっついている薄いバネ板もそうなので、ちょっと不用意に扱うと指を切ってしまいます。ところが前述したようにポケットの中に入れておいて適当に触るのですから当然不用意に触るわけで、指の先を切ることなどは往々にしてありました。
でも、そんなことはあんまり気にしませんでしたね。

最近の子供は過保護に育てられているので、ほんの少しの切り傷でも大げさにバンドエイトなどを貼って手当を受けているようですが、昔の子供は少しぐらいの傷はツバをつけておけば治ると言われていたし、良くて赤チンを塗ってもらえるくらいでした。
まあバンドエイドのようなガーゼ付きの絆創膏が無い時代でしたので、それ以上の手当をしようとすれば、ガーゼに軟膏をつけて患部に当てて布製の絆創膏でとめるか包帯をまくかという面倒くさい事をしないといけないし、かりにそんな手当をしても遊んでいる内にすぐ剥がれてくるので赤チンだけのほうが余程治りがはやかったような気がしますが。

今の時代は子供がセミカチで手を切ったりなどしたら損害賠償請求を起こされたりする可能性も無きにしも非ず。いまでも細々と販売されているようですからちょっと心配ですね。

よく手を切ったセミカチ


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