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懐かしい昭和の思い出箱

娯楽用品 

なんといいっても安かったソノシート

一時はCDに駆逐されたレコードが最近は静かなブームになっているらしいのですが、そのレコード、当時はシングル盤一枚でも結構な値段(ハガキが7円だった時代に300円くらい)しましたので、そう簡単には購入できませんでした。
ましてLP盤などはなおさらのこと、たまに臨時収入があったときぐらいしか買いにいけませんでした。そんな中で、庶民の味方ともいえるレコード盤が有りました。それが「ソノシート」。

薄いペラペラのビニール盤にレコードと同様の溝がプレス加工されているもので、とにかく製造コストが安い上に多少曲げても問題ないので雑誌の付録などにも良く利用されていました。付録にできるほど安かったということです。

付録だけではなく、レコード店においても「○○ヒット全集」というような名前でソノシートが10枚くらい入ったものが販売されていました。片面しか加工できないのでどうしても枚数が増えてしまうのですが、その分ページ数も増えて歌詞などの印刷面に余裕があるので製本化しやすかったものと思います。同じ曲数が入ったLP版とくらべても半額以下で購入できたのではないでしょうか。

もちろん安いだけあって、音質は悪く、シートに傷がつきやすいのでしばらく使っていると雑音が混じってくるという欠点は有りましたが、そこは価格相応と割り切ることができるので結構人気はありました。

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写真:氷見昭和館

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