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懐かしい昭和の思い出箱

生活用品 

重い掛け布団に豆炭行火が懐かしい

今は豆炭も行火(あんか)も使わなくなりましたね。
最近の住宅は高断熱タイプになり真冬でもそこそこの温度は保ってくれる上に、エアコンなどである程度の室温をキープするようになりましたので、普通に布団や毛布を使うだけで安眠できるようになったからでしょう。
それに、就寝用の暖房器具というのなら電気毛布のほうが余程簡単で暖かいのですから行火の出番はなくなったわけです。

しかし、昭和は違いました。
湯たんぽとならんでこの豆炭行火もよく使われていました。湯たんぽは初めこそ暖かいのですが時間が経つに連れて段々冷えてしまうのですが、この行火は朝がたまで暖かさが持続しましたので、特に寒さが厳しい地方ではよく使われたようです。

雪国にある母方の実家に子供だけで訪れたことがあります。3月でしたがまだまだ底冷えのする季節です。祖母が布団を敷いてくれたのですが、ずっしりと綿のつまった重い布団と足元にはこの豆炭行火が入れてありました。最初は暖かくて気持ちが良かったのですが段々と熱いくらいになり布団から蹴り出して寝た記憶があります。
まあしかし、あの布団は本当に重かったですが、祖母とともに懐かしい思い出ですね。

重い掛け布団に豆炭行火

写真:MieMu 三重県総合博物館

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