本文へスキップ

懐かしい昭和の思い出箱

生活用品 

子供がころべばすぐ赤チン

子供の肘や膝はところどころ赤いのが当たり前の時代でした。
子供は外で走り回って遊ぶー>走り回って遊べばころぶー>ころべば赤チンを塗る。これは決まりのようなもので、だから「子供は赤チンをつけている」ということになるわけです。
まあ、ころんだ擦り傷以外にも、小刀などでつけた切り傷もあれば、ヤブの中でつけた引っかき傷もあるし、とにかく皮膚が破れて血げ出れば赤チンの出番という時代でしたね。

この写真のような先端にスポンジが付いているタイプの前は、ビンの蓋にブラシが付いていてそれで傷口に塗るタイプが主流でした。私はどちらかというとその方が好きでした。先端スポンジタイプはそのスポンジ部分に浸透している赤チンの分量を適正にするのに本体の押し加減が重要でした。傷口に塗るときにスポンジが当たれば痛いので、なるべく軽く当てて塗りたいわけです。ところがスポンジにあまり赤チンが浸透していない場合は、スポンジを傷口に押し付けないと出てこないわけで、だからできるだけ押し付けないでいいように、あらかじめ本体を押してスポンジに赤チンをたっぷり含ませようとするわけです。ときには本体を押しすぎて赤チンが垂れ床にこぼれてしまったり傷口に比べて過大な赤印が出来てしまうことになります。というわけで中々使いにくいやつでしたが、まあそれでも良く使いましたよ、これしかないですから。

この赤チン、本当によく効きました。塗っておけば血が止まり、かさぶたが出来て、しばらくするとかさぶたが剥がれてきれいに治る。 なにやら水銀が製造中に出るとかで生産中止になったとかで、薬局で見かけなくなって久しいのですが、今だに「傷には赤チンが一番」信仰から抜け出せません。

コンテンツの写真

写真:氷見昭和館
 

トップに戻るボタン

contents