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懐かしい昭和の思い出箱

生活用品 

先生の手伝いといえばガリ版刷り

ガリ版、正式には謄写版という名前ですが、コピーが普及する前の印刷機の定番といってもよいでしょう。
ロウを塗った原紙に鉄筆でガリガリと文字や絵を刻み込んで謄写版にセットして、下に印刷する対象のわら半紙を敷き、原紙の上からインクをローラーで刷り込むと、ロウの破れた部分からインクが染み込んでわら半紙に印刷されるという代物です。
小学校の頃のテスト用紙のほとんどは先生がこのガリ版を使って手作りしていました。
それ以外にも行事案内や文集づくりなどにフル回転、学校にはなくてはならないものでした。
印刷作業そのものは単純作業で子供にもできるので、私もよく手伝いさせられたものです。
さすがに、テスト用紙の手伝いはさせてくれませんでしたが、学級新聞とか文集とかは、鉄筆でガリガリ、間違えると修正液を塗り塗り、セットして上からローラーでゴシゴシ、かなり上手に作る事ができました。あの独特なインクの匂いも忘れられません。
ある日、先生の手伝いでガリ版作業をしていて遅くなり暗くなってから帰宅した時に母親から叱られて「お手伝いで叱られたんじゃ割に合わない」と大いに不満に思った事も懐かしく思い出されます。

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写真:MieMu 三重県総合博物館

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