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懐かしい昭和の思い出箱

娯楽用品  

負けると本当に悔しかったメンコ

男の子の遊びの定番でもあった「メンコ」。
その遊び方もいろいろあったようですが、一番オーソドックスなのが、地面にはいつくばっている相手のメンコをその横に叩きつける自分のメンコで裏返しさせて、相手のメンコを取り上げる(略奪するともいう)というもの。

メンコの種類も形状、大きさ、厚さなどいろいろあり、表面に人気のマンガやテレビ番組のヒーロー、プロ野球選手、映画スター、相撲力士などが描かれていました。

もちろん、大きくて厚みのあるやつが一番ひっくり返り難いんですが、値段も高いのでそんなに買えないわけです。そこで、安物の小さいへなちょこメンコで大物をゲットするために腕を磨くことになるわけで、そういう技術の習得も結構楽しかった記憶があります。もくもくと家で一人練習したものです。
メンコに油を染み込ませたりロウを塗って細工したりと色々と手をかけて強い奴に育て上げるわけですので、使い慣れたメンコほど愛着が湧いてきます。
ですから、大事にしていたメンコが負けて取られたりすると、それは悔しくて悔しくてその晩は中々寝付けなかったもので、今でいうとパチンコで5千円すった時の悔しさに匹敵するでしょうか、いやそれ以上かもしれません。

そういえば、「賭博とは金銭や品物などを賭けて勝負を争う遊戯のことである」という定義からすれば、メンコも立派な賭博ですよね。
わたしも賭博常習者であったわけです。

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写真:刈谷市郷土資料館

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