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懐かしい昭和の思い出箱

生活用品 

隠れんぼに大活躍の柳行李

軽くて丈夫で通気性がある保管容器として大変便利に使われていた柳行李ですが、最近はプラスチック製の衣装ケースなどにその座を奪われてしまい、その姿を見かけることはなくなりました。

でも衣装ケースに比べるとかなり大きなサイズのものまでありましたから、衣類だけでなく寝具や季節はずれの日用品などの収納場所としてかなりフレキシブルな使われ方をしていたと思います。

私が一番有効に使わせてもらったのは、子供の頃に隠れんぼをした時の隠れ場所。
押入れ内ではすぐに見つかってしまうので、その中にある柳行李を開けて収納物の隙間に潜り込むわけです。通気性はあるので息苦しくなることはありませんし、隙間から光も漏れてくるので外の気配もわかります。それになんと言っても、少し窮屈かなと思ってもフタのかぶり代が大きいので、つまりフタが持ち上がった状態でも隠れるだけならなんとななるのです。
そのままそこに寝込んでしまいたくなるような快適空間でしたね。

この柳行李、伝統工芸品として今でも販売されているようで楽天で価格を調べてみたらなんと75,000円。流石にちょっと買おうという気にはなりませんでした。

隠れんばに大活躍の柳行李

写真:MieMu 三重県総合博物館

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