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便利な機能あれこれ

不要スマホを使いサイドビューモニター

アイサイトのオプション「サイドビューモニター」を、小型カメラからビデオケーブルでFH-9400DVSのモニタに出力して簡易的に実現する方法を「サイドビュー簡易版自作」で紹介しましたが、今度は不要となったスマホを使いワイヤレスで実現する方法について述べて見たいと思います。

アイデアは『使えなくなったスマホを利用して監視カメラを実現する方法』がいくつかのサイトで紹介されていたのでそこからもらいましたが、その前に、「ドラレコ映像を証拠として見せる手順」でドラレコの録画ファイルをスマホで扱う事がベストである事を述べたにも関わらず、最近はスマホを携帯せずに運転している(「スマートウォッチをカーナビとして使う」参照)割合が増えてきて「肝心な時にスマホを扱えないのでは」という心配から不要なスマホを一台車内に置いておこうと思ったところから始まります。

せっかくならその不要スマホを他の用途にも使えないかと考えた時に、カメラも通信機能もついているスマホならワイヤレスのサイドビューモニターにも使えるのではと思いたったわけで、監視カメラアプリを使ってみたら案外簡単に実現できたのでご紹介することにしました。
ただ、これも本物のサイドビューモニターとは違って、手間もかかるし使い勝手も悪いのは当たり前で、非常時に仕方なく使う或いは車幅感覚をつかむ練習用に使うぐらいに考えて頂いたほうが良いかもしれません。

さて、必要なものは次の3つです。

  • 不要となった(捨ててもいいくらいの)スマホ:AndroidでWi-Fi機能が使えるものであれば、SIMが入っている必要は無し。
  • 現在使っているスマホ:AndroidでWi-Fiデザリングができるもの。
  • Android監視カメラアプリ:
    [AtHome Camera] + [AtHome video Streamer]


では具体的な手順をご説明します。
二つのスマホにアプリを入れてWi-Fiで接続
まずは二つのスマホに監視カメラ用のアプリをいれます。
受信側、つまり運転しながら見るモニタ側スマホには「AtHome Camera」を、そして車外でカメラとして使う送信側スマホには「AtHome video Streamer」をインストールします。
そして、Wi-Fi環境下で両方のアプリを起動してペアリング(接続)設定します。これは自宅内にWi-Fi環境があれば予め机上で準備しておいたほうが良いでしょう。
この段階でカメラ側のスマホからモニタ側スマホに映像がちゃんと届いているかどうかを確認しておきます。

監視カメラアプリインストール 二つのスマホ内アプリをペアリングしておく


実際に屋外で使用する場合はWi-Fi環境下にない場合が多いので、二つのスマホをデザリング接続して使います。モニタとなる常用しているスマホは当然モバイルネットワークに接続できますのでこれを親機として、カメラ側のスマホはSIM無しなのでこれを子機として扱います。
カメラ側スマホをドアノブに取り付け
二つのスマホ間で映像送信ができていることを確認したら、カメラ側スマホを外部の適当な場所に設置します。
スマホはJOBYゴリラポッドにスマホ用アダプタ(100均調達品)を介して取り付けます。ゴリラポッドの三脚は協力磁石でスチールの車体ならどこにでも取り付けできますが、車の振動でずり落ちてくる事が予想されましたのでドアノブに引っ掛けて固定しました。

ゴリラポッドを利用してドアノブにスマホを固定 ゴリラポッドを利用してドアノブにスマホを固定


ゴリラポッドを使うとカメラアングルは自由に設定できますので、モニタを見ながら最適な角度に固定します。

モニタを見ながら最適な角度にカメラを固定 モニタを見ながら最適な角度にカメラを固定


モニタ側スマホにはきれいな映像が

モニタ側スマホは「スマートウォッチをカーナビとして使う」で設置したスマホホルダーに挟み込んで固定。これで、運転席から左サイドの車側を確認しながら幅寄せできるようになりました。

サイドビューモニタになりました 画角の広いサイドビューモニターになりました


このアプリは録画もできますので、実際に録画した映像をご覧ください。


どうです? 本物のサイドビューモニターよりも画角も広いし、画面も大きいので大変見やすくなったと思います。
実は、このアプリは録画だけでなく、モニタ側スマホでイン・アウトのカメラ切り替えができるので、前輪側映像から瞬時に後輪側映像に切り替えることもできます。これはバックする時に重宝しますね。

ただし、本物に比べて欠点は当然あります。
一番はカメラを設置する時にいちいち車外に出なくてはならない。
二つ目は、本物はボタン一つで瞬時に映像が見られるのに、これは「予備スマホを取り出し起動する(20秒)、本スマホをホルダーにセットして起動する(20秒)、デザリングを有効にする(20秒)、カメラ側スマホを車外に固定する(60秒)」で2分以上必要となる。
そして最後に、Wi-Fiなので若干映像遅れがあるという点です。
いろいろな使いみちが考えられます
実はこの構成はサイドビューモニター以外にも色々な使いみちが考えられます。
なぜなら、カメラの位置が自由に設定できるし録画機能もあるからです。
旅先の景色のよいドライブウェイなどで屋根上に乗せて風景動画を撮影することもできます。室内のドライブレコーダーよりもはるかにワイドビューですからきっと素敵な思い出を残すこともできるでしょう。
また、カメラを地面に伏せておいてその上をゆっくり通過すれば車体底部の点検用にも使えるのでは無いでしょうか。
他にもいろいろな使いみちがあるかもしれませんので、おもしろいアイデアが生まれたらゆっくり楽しみたいと思っています。





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