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インプレッサスポーツで楽しむのんびりカーライフ

車中泊

クーラーボックス(秀和 35UL)

まずは100均のクーラーボックスから
車中泊を初めた頃、途中で買った缶ビールが温くならないように100均の発泡スチロール製クーラーボックスを使っていました。
まあ、宿泊地のなるべく近くで2、3本買って、車の中で飲んでいる間に温くならなければ良い程度なのでそれでも十分だったのですが、使っているうちに次のような理由で物足りなくなってきました。
まずは、蓋をしっかり閉める事ができないこと。これは発泡スチロール製の本体と蓋の嵌合だけが頼りなので当然のことで、紐や長めのゴムバンドなどで縛っておけばいいだけなのですが、やっぱり面倒くさいわけです。次にやはり容量が小さいこと。飲み物だけならいいのですが夜の食料(刺し身などの生ものは特に)まで入れようとするととても入りません。最後に保温性があまり良くないので、お土産に地元の海産物などを持って帰る際には心配だったことです。

次に、ランクアップはしたものの
とうことで、やはりまともなクーラーボックスが必要だなと思い購入したのが「Astageフォレスクルー #13」という容量が13Lの商品でした。

Astageフォレスクルー #13
これも価格的にはとても安くて、ラゲージルームに置きっぱなしにしてもサイズ的に邪魔にならない、なかなか優れものだと喜んでいたわけですが、たった一つ問題点がありました。それは、蓋が外れやすいことです。確かにこの蓋は樹脂製のしっかりしたもので普通に開けしめしている分にはなにも問題ないのですが、開いた時にある角度になるとパカッと外れてしまうのです。これはヒンジ部分が本体側と蓋側ともにそれぞれと一体となった樹脂製で、その角度で互いを嵌めあわせて成り立っている構造だからです。これは確かにコストダウンには良い方法であり、蓋が外れるのも時には便利なのか知れませんが、物の出し知れの際には当然蓋を持って開閉するわけで、特に車中泊のように狭くて暗い空間ではついつい蓋を引っ張りながら開閉する事になります。その時にパカッ、パカッと外れるととてもストレスを感じました。

保冷性の良いクーラーボックス探し
ということで、今度は少し高くても良いのでしっかりした作りのクーラーボックスを探すことにしました。
まずはヒンジ部分が外れないこと。
これを絶対条件として探し始めたわけですが、どうもクーラーボックスというものは、作りの良さや容量だけでなくて保冷性能が一番重要なのだということを知るわけです。
そしてその保冷性能は使っている断熱材の種類によってかなり差があることも。安価なものはほとんどが断熱材に発泡スチロールを使っています。そして高価なものは発泡ウレタンを使っています。そういう断熱材によっても又メーカーによっても商品そのものの断熱性にはかなり差があるようで、ネットで調べると「おすすめクーラーボックスベスト〇〇」などという記事が結構あり、かなり参考にさせていただきました。
数ある商品の中からウレタン断熱材を使ったリーズナブルなものとして、「コールマンのエクストリームクーラー」と「秀和のウレタンクーラー」の評判が良いので、そのどちらかをサイズも含めて選ぶことにしました。
保冷性が高くて、容量が大きくて、外形寸法が小さくて、値段の安いものですね。
候補となるものを表にして比較すると以下のようになります。

クーラーボックスの比較検討表
これまで使っていた#13も比較の為に載せていますが、ウレタン断熱材仕様のものでこれと同じ容量のものが見つからなかったことと、土産物の海産物などを詰め込もうとするとやはり容量不足と感じていたので25L程度のものが最適なのかと考えました。
これで比較する通り、25L サイズのウレタン断熱材仕様で価格が一番安いのはコールマン28QTですので、これに決めようと思いました。
しかし、ちょっと外形寸法が大きすぎるのです。特に横幅330mmは実際にラゲージルームの有効幅に対してかなり専有比率が高く、他の荷物を積むことを考えると却下せざるを得ませんでした。
そこで残るのが秀和のLUCK28ULです。これは収納容量の割に外形寸法が小さく、しかも蓋が頑丈なステンレス製の丁番とバックルで固定されているので耐久性も操作性も高そうです。
ところが、もうこれに決めようかとした時に35UL が気になってしまったのです。容量がかなりアップするくせに外形幅がほとんど同じで、価格もそんなに違わないわけです。「ま、大は小を兼ねる か」ということで35ULを購入することになったわけです。

購入した「秀和LUCK 35UL」レビュー
実際に車に載せるとこんな感じになります。比較するためにAstage#13も並べて置いてありますが、かなりボリュームアップしたことが良く判ります。

クーラーボックスの大きさ比較
では、保冷性能はどうなのだろうと、凍らせたペットボトルを一本入れて温度計で調べてみました。収納容量の違いが歴然と判ります。

クーラーボックスに凍ったペットボトル
クーラーボックスに凍ったペットボトルを入れて温度を計測
朝から夕方まで時々覗いて温度計の針を見るだけの簡単なものですが、結果は下記のようになりました。最高気温が33度の夏の日ですからラゲージルーム内の温度は50度を越えていたと思います。

クーラーボックスの保冷実験
ボックス内の容量が大きいので当然条件的には不利なわけですが、この結果を見ると流石にLUCK35ULの優秀性がわかります。
なお、ペットボトル内の氷は双方ともに8割がた溶けて水になっていましたが、まだ芯は凍ったままでした。

真夏の車中泊で実際に使ってみたら
さて、実験結果からもかなり期待が持てそうだったので、実際に真夏の車中泊でつかってみました。

一泊二日でしたが両日ともに最高気温が32度、35度の晴れの日でした。
車中泊予定地周辺に店舗がないようだったので、昼の12時ごろにスーパーで買い物をしてクーラーボックスに詰め込みました。
内容は、巻き寿司と刺身の盛り合わせパックが各一、おつまみ用チーズ一袋、350ml缶ビール三本、300ml清酒小瓶一本、1.7Kg角板氷一袋と凍らせた500mlペットボトル入ミネラルウォーター一本という内訳です。ビールと清酒はもちろん冷やしてあったものです。

夕食時に蓋を開けてみるまではずっとそのまま炎天下の車内においた状態(内一時間程度はエアコンをかけて走行)でしたが、食品飲み物共に入れたときの温度をそのままキープしていましたので美味しくいただきました。保冷用に入れておいた角板氷と冷凍ボトルは表面5ミリ程度が溶けて水になっていましたが、まだ芯はカチカチでした。

翌朝、冷凍ペットボトルを飲むために取り出したら半分程度は溶けていたので、そのまま飲むことに。車内のボトルホルダーでその後溶かしながら2時間ほどで飲みきりました。
さて、昨夜の飲食物の残骸を片付けたあと、近くの朝市で新鮮な海産物を購入してクーラーボックスに入れました。容量に余裕があるのでちょっと買いすぎたかも知れませんが、それでもまだ半分くらいは空いています。
保冷用の角板氷は底にあるので、上から冷気を落とす為に近くのコンビニで1Kgのかち割り氷袋を買って一番上に置きました。

こんな状態で夕方に自宅に帰ってきて取り出してみたところ、上に載せたかち割り氷が3割程度溶けており、底にあった角板氷が6割程度溶けていましたが、まだまだ保冷効果は十分に保っていました。もちろん、お土産の海産物の鮮度もバッチリです。

ということで大体の実力が掴めましたので、これからもどんどん活用して行きたいと思います。
なお、保冷剤としては、500mlの冷凍ペットボトルが一番安くて使い勝手がよいのかもしれません。コンビニで100円程度で買えますし、溶けたら飲むこともできるし、自宅で凍らせて再利用もできるからです。





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