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インプレッサスポーツで楽しむのんびりカーライフ

アイサイト(EyeSight )

後退時自動ブレーキシステム(RAB)

私はこれまでの長い運転歴で一回だけ後退時に事故を起こしたことが有ります。
ある駐車場から道路に出ようとしていた時のこと、すぐ右手の信号が赤に変わったのでもう車はこないと思って少し前にでかかった時に信号無視の車が突っ込んできたんです。それを避けようと慌てバックしたところ後続車にぶつけてしまったというわけです。
バックと言っても50センチ程度だったので後ろの車が接近しすぎていたのも事実でしょうし、バックしたのも危険を避けるためにやむを得なかったのですが、とにかくバックで当てれば100%こちらに過失があるわけで、泣く泣く保険を適用するはめになりました。 でも、もしあの時に後続車両が近接しているという警告があれば話は少し違ったかもしれません。
さて、私の事故の話はさておき、駐車時などの後退時に柱や壁にぶっつけたり、誘導してくれている人をひいてしまったりという事故が(特に高齢ドライバーで)目立つようになってきました。
人も車も基本的には前に進むようにできていますので、どうしても後ろには目が届きかねますし、高齢になれば注意力も落ちる上に首を後ろに向ける動作に困難を覚える人も出てくるので尚更ですね。
そんな後退時の安全を確保する手段として、もう30年以上前から高級車用にバックソナーというアイテムが開発されていました。
これは超音波を発してそれが物体に当たって跳ね返ってくる時間をもとに障害物との距離を計測することで警告を発するものです。開発当初は精度もいまいちで価格も高かったシステムですが最近はかなり精度も向上し価格もこなれてきましたので高級車以外でも採用されるようになってきました。
このバックソナーを使って後退時に警告及び危険回避のために自動ブレーキもかけてしまおうというのがインプレッサで採用されているRAB(後退時自動ブレーキシステム)です。これはアイサイトのコアテクノロジーの一つでインプレッサには最低グレードでも標準採用されています。
リアバンパーにある4つのソナーが障害物を検知
リアバンパーには写真のように丸くて小さい4つのソナーが設置されています。

後退時自動ブレーキシステム(RAB)のセンサー 4っつの丸いバックソナー


あんまり格好良いものではありませんが、そこから超音波がでているわけですので、そこが汚れていたら当然正しく機能しません。泥や汚れがつかないように常日頃から気を配っておく必要があります。
後退時に障害物を検知すると作動
シフトレバーをRレンジにいれ後退する時に障害物を検知すると、中央にあるマルチファンクションディスプレイに障害物との距離が色分けで表示され距離に応じて警報ブザーがなります。距離が近づくに連れて色は緑、黄、橙、赤と変化し、ブザーの感覚はだんだんと短くなり距離が50センチ以下になると「ピー」という連続音になります。

後退時自動ブレーキシステム(RAB)の表示画面 このような画面とブザーで警告します

そして、システムが衝突の危険があると判断するまで近づくと自動的に強いブレーキが作動して衝突回避行動をとります。
このブレーキ、後退スピードも影響しているようで、バックカメラで安全を確認しながら余裕でバックしていても急にブレーキがかかりビックリしたことがあります。
自動ブレーキで停止したあとはそのまま停止状態を保ちますが、再度アクセルを踏めばRABはキャンセルされてまた後退しはじめます。
これは踏切などで停止バーを障害物と判断され身動きできなくなるような状態を回避するためのものですが、とっさの時に慌てて固まってしまいアクセルを踏むこともできない可能性もあるので、一度その練習をしておいたほうがいいでしょうね。(もちろん本物の踏切以外で)
後退時の安全サポート機能はまだ他にも
インプレッサにはこのRAB以外にも後退時の安全をサポートする機能が備わっています。
それがAT誤後進抑制制御で、「後退飛び出し抑制」と「後退速度リミッター」の二つの機能で構成されています。
後退飛び出し抑制機能は、よくあるコンビニにバックで突っ込むというようなペダルの踏み間違いを防ぐ機能です。例えば、前進しようとしたらRレンジになっており車が後ろに下がろうとしたので慌ててブレーキを踏んだつもりがアクセルを踏んでしまい勢いよくバックで突っ込むというような事故ですね。このような後退時の急激なアクセル操作を「これはおかしい」と判断してエンジン出力を制限するという機能です。この機能はブレーキはかけませんが、後ろに障害物があればその後はRABが受け持って衝突回避動作に入るというわけです。
もう一つの「後退速度リミッター」はバックで走行するのにそんなにスピードは必要なかろうというわけで、予め後進速度の上限を設定しておこうと言う機能です。自分でどの程度の上限スピードにするかは設定できますので私は低速(上限でも10km/h)に設定しています。

後退速度リミッター 後退速度の上限を決めることができます


このようにインプレッサには後退時の事故に対して二重三重の安全機能が装備されているわけですが、やはり最後は自分自身で行うしっかりした安全確認が必要なのは言うまでもありません。




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