カロッツェリア FH-9400DVSをインプレッサに搭載して利用していて(慣れてきたせいもあるでしょうが)ほとんど不便を感じていませんでしたが、ひとつだけ「こうだったらもっと楽なのに」と思っていたことがあります。
それは、音声入力操作をステアリングリモコンから行うことができずに、FH-9400DVSの画面右上ボタン或いは下部の物理ボタンで行っていた事です。
ところが本当はステアリングリモコンの設定をカスタマイズすることで簡単にできたので、ここではその事について述べて見たいと思います。
マイクボタンが無いのであきらめていた
下の図がインプレッサのステアリング操作スイッチです。
私はFH-9400DVSとステアリングリモコンケーブルを渡してディーラーで取り付けてもらったので、納車されたときからこの黄文字の機能が使えるようになっていました。
実は他車のカタログなどで、このスイッチ部分にマイクボタン(マイクの絵柄のボタンと言う意味)があって、それを押すことによって音声入力ができるというものをよく見かけたのですが、インプレッサにはそのマイクボタンが無いので仕方が無いと諦めていたのです。
FH-9400DVSの取扱説明書を最初にパラパラとめくったときに「ステアリングリモコン設定」という項目があることは知っていましたが、それは最初に本体とリモコンケーブルを接続したときに業者の人が設定することで、あとでユーザーがカスタマイズできるものとは思わなかったんですね。
(まあ一般ユーザーがあの分厚い取扱説明書を見る時はそんなものです。)
ミュート(消音)ボタンはあまり使わない
さて、しばらくは初期設定のままで利用していて、まあそんなものかと思っていたのですが、他のボタンスイッチはそれなりに使う頻度があるのですが、ミュートボタンはあまり使うことが有りませんでした。
消音が必要な時というのは、音楽を聴いている最中に電話が入ったりする場合なのでしょうが、AndroidAutoなら電話が入ると勝手に消音されるのでこのボタンを押す必要が無いわけです。
その他、車内で会話したり踏切や緊急車両の音を聞くときなどは音量調節スイッチを押し下げれば済むことですし、音源ソースボタンで使っていないAVやAUXなどにソースを切り換えてやっても音は消えるわけです。
それに比べて一番良く使うのがFH-9400DVS本体で操作する音声入力なのです。
つまり、ステアリングのミュート(消音)ボタンで音声入力操作ができればそれが一番良いわけです。
音声入力操作をボタンスイッチに割り当てできた
そんなことで、頭から諦めていたステアリングリモコンによる音声入力操作なのですが、ここにきてもう一度取扱説明書を良く見てみようという気になりました。やはり必要性が高かったからでしょう。
その結果、なんとも簡単にボタンスイッチに機能割りてができたのです。
これができたときには実に嬉しかったですね。と、同時にちょっと拍子抜けしたのも事実ですが。
ということで、以下写真を交えてステアリングリモコンのカスタマイズ設定についてご説明していきたいと思います。
まずはFH-9400DVSのディスプレイ上から「Source OFF」で音源ソースをオフにします。つまり何も音源が選ばれていない状態にするわけです。
次に設定メニューに入ります。
設定メニューの中で「ステアリングリモコン設定」を選びます。
インプレッサとの接続にアダプタを使っているのか専用ケーブルを使っているのかによって操作が分かれます。私は専用ケーブルなので「学習」を選択しました。
このあと、ステアリングスイッチに登録したい機能を選んで、それに対応させる(つまり割り当てる)インプレッサ側のステアリングスイッチを長押しします。
私の場合は、ミュート(消音)機能を外してマイク(音声入力)機能を選んで、車両側のミュート(消音)ボタンを長押しすることになります。
これだけでオッケー。あとは右上の×印にタッチして設定終了です。
本当はミュートボタンの右にマイクボタンが欲しかった
これだけで音声入力操作をステアリングでできるようになったので大満足です。
しかし、他人が乗ったときに消音マークが音声入力だとは気づきませんので、やはり初めからミュートボタンの右側あたりにマイク(音声入力)ボタンが欲しかったとおもいます。
現在、ここはオプシン機能であるサイドビューモニター(SVM)用の空きスペースとなっていますので、ここを押してもなんの反応もありません。
サイドビューモニターをオプションにしたからこうなったのでしょうが、(他でも述べているように)サイドビューモニターをアイサイトの標準機能にしておけば(サイドビューはマルチファンクションディスプレイに映るのですから)マルチファンクションディスプレイ操作用のINFOボタンで切り替えることで済んだはずです。
そのほうが理にかなっていたように思いますし、そうすればマイクボタンも付けることができたでしょう。