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インプレッサスポーツで楽しむのんびりカーライフ

便利な機能あれこれ

フロントカメラの取付

ロングノーズのデメリット
インプレッサのスラリとした外観は鼻先が長いロングノーズデザインのおかげでもありますが、そのせいで車の先端から運転席までの距離が長くなり、左右の見通しの悪い場所での安全確認が難しいというデメリットもあります。

実際、我が家の駐車場から出るときや狭い十字路を横切るときなど、右左をキョロキョロ見ながら少しずつ前進して安全確認をするようにしています。高い塀や樹木などで左右が全く見えないような場合は、「少しずつ前に出るから、それを見たら停まってね」と自分ではなく他車の安全確認に頼らざるを得ないケースもあります。

ところが、家人の軽自動車に乗ると、この安全確認がとてもしやすいことに気づきます。下図の如く車の鼻先から運転席までの距離がこんなに違うからなんですね。(軽の後席からとあまり変わらない) 車の先端から運転席までの距離比較
そこでフロントカメラの取付を検討
もちろん、安全意識の高いスバルですからこの点を見逃しておくはずはありません。アイサイト、セーフティプラス(メーカーオプシン)にはフロンビューモニターという設定があります。

インプレッサ標準のフロンビューモニター アイサイトセーフティプラスのフロンビューモニター

こういう便利な機能がありながら、これ単独では選べないようになっているのが残念なところです。つまり、他の(自分にとっては必要のない)オブションと抱合せになっていて、合わせると20万円以上の追加費用になるわけです。これについては「サイドビューモニター簡易版自作」でも述べたように「この辺りの機能は全車標準に、せめて単独で選択できるオプションにして欲しかった」わけです。

しかし、メーカーオプションのものを今更追加してもらうわけにも行きませんので、自分でフロントカメラをとりつけることにしました。
フロントカメラの取付位置をどこにするか

そこで、肝心なのはカメラの取り付け位置をどこにするかです。一番良いのは標準と同じようにSUBARUエンブレムの下ですが、そこには当然穴が空いているわけではなく、裏から見るとフロントグリルの補強のような骨がありますので、ドリルで穴を開けるのはまずそうです。そこで、ナンバープレートの下に市販の取付金具をかませてそこに(つまりナンバープレートのすぐ下)に取付けようと思ったのです。

エンブレム周りの外面と内面 エンブレム周りの外面と内面


しかし、カメラを実際にあてがってみると、なんとかエンブレムの下面に貼り付けることができそうに思えました。コードはその横の穴から入れれば良いし、ナンバープレートの下につけるよりも(上から手が届きそうなので)はるかに作業性が良さそうに思えたからです。

インプレッサのフロントカメラ取り付け位置検討
カメラを針金で固定
ということで、実際にフロントカメラをエンブレムの下に取り付けてみました。 カメラのコードに付いているコネクタ類はちょうどグリルの開口部をすり抜けるサイズでしたのでそれを上部に取り出します。エンジンルームの手前にある樹脂カバーはクリップで留まっているだけなのでそれを外して隙間から手を入れればエンブレムの背面あたりに手が届きます。

予定通りカメラをエンブレム下に貼り付けたのですが、どうもそれだけでは心もとないので左右の穴から針金を通してそれでカメラをガッチリと固定しました。(カメラ取付台の飛び出し部をヤスリで削っていますので拡大写真では粗が目立ちますが、少し離れて見れば全く気になりません)

フロントカメラの固定 拡大すると粗が目立ちますが、実際は気になりません


配線については室内で動作確認
カメラやモニタの動作確認はこれまでの経験から室内で結線や通電を行って動作確認しておきました。 ポータブル電源は12Vを簡単に取り出せるのでこういうときに便利です。
フロントカメラの配線確認
電源は助手席下に設置してあるシガーソケット増設分配器からとるのですが、モニタ映像が煩わしいときもあるので途中でスイッチを入れたいと思いました。そのスイッチをセンターコンソールの取り付けたのですが、それについては「センターコンソールにカメラ用スイッチ」をご覧ください。

エンジンルーム内の配線
エンジンルーム内の配線は助手席側のドア方面に持っていきますので、手前と右側の二つの樹脂カバーを外してその下に通します。
エンジンルーム内の配線1
エンジンルーム内の配線2
エンジンルーム内の配線3
エンジンルームから室内への配線
カメラからの延長ケーブルをどうやって室内に取り込むかについては、かなり悩みました。色んな方法があるようですが、素人の私にはちょっとハードルが高いように思えたからです。 これについては、思い切ってウエザーストリップの下をくぐらせる方法を取ることにしました。いくつかのメーカー製サイドカメラの取付法にそのようなものもありましたし、特にこの「ウエザーストリップの中を通す方法」ページが参考になりました。
 配線の折れ曲げによる断線やウエザーストリップと車体間にできる隙間から水が入るのではという心配もありましたが、ダミーコードを実際に取り付けて洗車機に通して実験してみた結果、どちらもクリアできそうだったので採用した次第です。

エンジンルームから室内への配線  
ウェザーストリップの中をくぐらせて室内に

かなりの雨が降った後に確認しましたが大丈夫でした。

モニターまでの配線
室内に入れたカメラケーブルはグローブボックスの裏を通してカーオーディオ上の1DIN空きスペースまで持っていき、そこでモニターに接続しました。

1DIN空きスペースまでの配線 電源はグローブボックス内で
モニタ・カメラ分岐コネクタに接続します。

1DIN空きスペースの左横に16ミリ径の穴を開け、中で電源と映像コネクタを接続します。
1DIN空きスペースまでの配線 このようにコネクタを取り出します。。
1DIN空きスペースまでの配線 モニタを空きスペースに取り付けるには「セリアで購入した突っ張り棒」をつかいました。突っ張り棒は一番短いサイズの17センチタイプ。それにモニタ背面を結束バンドで固定して押し込みました。
1DIN空きスペースまでの配線

完成したカメラとモニタの外観
素人のいい加減な工事のわりにはまあまあ上手く収まったのではないでしょうか。エンジンルーム内の配線などについては防水や耐熱性などに不安もありますが、しばらくは実用試験のつもりで様子を見てみようと思っています。

エンジンルームから室内への配線  
雨に濡れても平気なカメラ
間近で見なければ純正と変わりなし

エンジンルームから室内への配線 まあまあキレイに収まったモニタ
この4.3インチモニタはすぐ5インチに交換

カメラ部分はこれで車検に通るのか心配な面はありますが、前面飛び出し寸法も10ミリ程度だし、突起も鋭角ではないので多分大丈夫だと思っています。

(追記:全く問題なく車検パスしました。)
実際の写り方は
では、実際にこのフロントカメラはどの程度の写り方をしたのでしょうか。水平方向約180度の魚眼カメラだということで購入したのですが、本当に180度を捉えているのでしょうか。
では実験です。
まずは黄色の横ラインぎりぎりに車の鼻先がいくように駐車。

フロントカメラの映像確認1
その時のモニタ(5インチ)映像は以下のようになりました。
地面に引いてある黄色ラインの下端まで見えていますから、モニタで写っている範囲まで前寄せしても大丈夫という事になります。
これなら駐車時に前の車や停止ブロックにぎりぎりまで寄せることができますね。 フロントカメラの映像確認2
次に左右水平方向はどうでしょう。
上のモニタ映像で黄色のラインが途中で切れてしまっていますから180度というのはやっぱり偽りです。
では、実際にどの程度の範囲まで映り込むのかを見るために左方向に停まっている車がぎりぎりモニタに写り込む位置に駐車してみました。それが下の写真です。(画面の左端にすこしだけ白い車が写っています)

フロントカメラの映像確認3
この白い車は運転席から見ると下の写真のようになります。
Aピラーの辺りまで壁があって左方向の見通しが利かないような場合はこれでも効果があることがわかります。

フロントカメラの映像確認4
この時の実際の位置関係は下のようなものでした。
この位置関係から私が計算した結果、このカメラの水平方向視野角は約150度ということになりました。(180度と謳っているからにはせめて170度ぐらいはいってほしかったので少し残念な結果となりました)

フロントカメラの映像確認5
しかし、無いよりは余程ましなので、これでしばらく使って見ることにします。





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