水道が復旧するまでに確保すべき水
想定では水道水の復旧まで2ヶ月間ということになっておりますが、さすがにそれまで救援も何もない状態というのは考えられません。これまでの災害後の状況から推察しても3日後くらいには間違いなく給水車が支援に回っているようですから、取り敢えず何とか5日分を備蓄だけは確保して置きたいところです。
水の備蓄に対する考え方
この《飲み水が一番重要》ということは、よく山や海で遭難騒ぎがあったときに「水だけで1週間生き抜いた」などとニュースでも良く報道されますから、どなたもご存知の事かとお思います。
備蓄方法としては、やはりペットボトル飲料水が一番です。ストックも容易ですし、賞味期限も長いからです。
そしてポイントはローリングストック法(備蓄量と賞味期限を見比べながら随時使い足して行く循環備蓄)です。(例えば賞味期限2年間のペットボトルを24本ストックする必要がある場合は、毎月1本を飲んで一本購入という具合です))
料理用の水(炊飯や煮炊きに使う水)もやはりこの飲料水から使うことになるでしょうし、歯磨きなどにも若干使われる事と思いますので、純粋に飲むための水分として、日常良く飲んでいるジュースやビール、清涼飲料水等も少し多めに買い置きしておくのが良いでしょう。
最近では、宅配される衛生的で美味しい水を専用サーバーで冷水や温水として楽しむ「ウォーターサーバー」が備蓄用飲料水としても人気を集めていますので、これも一考の余地はあるでしょう。
このように、飲料水の備蓄は非常に重要な事ではありますが、残念なことに「重くてかさばる」という難点があります。自宅での備蓄でもそうなのですから、一時的に避難所等に避難する場合に持ち出すとなると、女性やお年寄りには中々ツラいものがあります。
そんな時に重宝するのが「携帯型浄水器」。近くに川や湖があれば、その水を飲料水に浄化してくれますし、水道水が濁っていたり給水車の水がお腹に合わなかったりする場合にも役立ちますので、一つ準備して置いても良いのではないでしょうか。
生活用水というのは、手洗い、洗面、歯磨き、入浴、洗濯、水洗トイレ、食器洗いなどに用いる水のことです。
本当は貯水タンクなどを設置しておくのが一番良いとは思いますが、設置場所や定期的洗浄など管理面で中々大変だと思います。現実的には「風呂の残り湯を貯めて置く」というのが一番簡単ですし、それで約150Lほどは確保できる事でしょう。
深夜電気温水器やエコキュートなどの貯水槽を持つ給湯器を利用されている方は容量に応じてその倍以上を確保できますのでなおさら安心ですが、非常時取水方法だけは良く確認して置きたいものです。
本サイトの災害写真の出展は「消防科学総合センターの災害写真データベース」によるものです