特に災害時と限定せずとも、道路の交通渋滞時にトイレにたどり着けずに困る人は多いようです。
それが地震などの災害時ともなればどの道路を通っても渋滞に遭遇するはめになるので尚更です。
男性ならまだ最悪は道端で立ちションという手もありますが、女性はなかなかそういうわけにも行きませんし、男性だって大の方ともなれば同じ事です。
そんなときに役に立つのが車の中で利用できる簡易トイレ。いろいろな商品が販売されていますが、なかなかこれはというものは少ないようです。
ビニル袋に固化材が入っていて排尿を固めて漏れないようにし後で廃棄できる簡易トイレなどは100均などでも売られていますが主に男性の小便用を対象としたものですし、大小兼用とか男女兼用とかの表示はされていても、実際に車内で女性が利用できるかというと大変疑問を感じるものが多いわけです。
そんな中で、これはという商品を手に入れたので、実際に利用できるかどうかを検証してみました。
Amazonで購入した非常用簡易トイレですが、以下写真付きで説明してまいります。
透明なビニル袋に入っていますが、袋自体はペラペラですぐに破れそうなものです。
ダンボール製の組み立て便器、青色の汚物袋、白いのが凝固剤、そして黒いのが目隠しエプロン。汚物袋もエプロンもペラペラです。
説明書がないのでちょっとわかりにくいですが、適当にごちゃごちゃやっていれば出来上がるレベル。ただし緊急時?にイライラしないように、商品が届いたら一度組み立てて確認しておいたほうが良いでしょう。
なんとも頼りない便座ですが、これを載せて便器の出来上がり。Amazonの商品ページにはこの便座を載せる前に青い汚物袋をかぶせてその上にこの便座を載せるような写真がありますが、どう考えてもそれはおかしい。
汚物袋がペラペラで少し頼りない感じなので、実際は2枚重ねで使用するつもりです。
便器は(車の座席用に作られているためか)そのままでは高さが低いので木台に乗せて座ってみました。予想通り便座が小さくてなんとも頼りない感じですが、65kgの体重にも問題なく耐えてくれます。
実際に車の座席に載せて座ってみました。上記の木台での試用時に比べると、シートに傾斜があったり座面がフアフワしているので安定感がありません。それでもなんとか利用できるレベルだと感じました。
万一に備えて座席に汚れ防止のブルーシートを敷いてから利用したほうが良いかもしれません。
なんと言ってもダンボール便器なので複数回の使用に耐えられるかと心配だったのですが、使用後も便座がこの程度変形する程度でしたので、想定されている5回ぐらいは使えそうな気がします。
全体についてのコメント
■便器の三角立ち上がり部分は後ろよりも前にして使った方が安心できます。
■製品の作り自体は安っぽいので価格が少し高すぎるような気がしますが、なんと言っても緊急用ですので、その時の苦痛を考えれば納得できるレベルです。
■このセットに加えて、ウエットティッシュとビニルシートを100均で購入して一緒に保管しておいたほうが良いでしょう。
本サイトの災害写真の出展は「消防科学総合センターの災害写真データベース」によるものです