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 聴覚障害を扱った物語


リード・マイ・リップス

リード・マイ・リップス

作 トニーノ・ブキナスタ
  ジャック・オディアール
訳 沼澤 哲也

とくになんの取り柄もない35歳の独身OLカルラが、とんでもない人物にめぐりあい、とんでもない事件に遭遇するというサスペンスなのですが、この主人公が聴覚障害を持っているというのがポイントです。
そして題名でも想像できるように(つまり直訳して「私の唇を読んで」)聴覚障害であるゆえに必要にせまられて取得した読唇能力が物語展開の重要な鍵となっています。
現実の読唇は、多少は声が聴こえる状態での会話補助に役立つ程度で、この主人公のようにかなり離れた場所にいる人の話し声まで理解できるというのは少し極端な気もしますが、熟練度によっては不可能ではないでしょうから、そこは物語ということで納得しましょう。

実はこの書物は2001年公開のフランス映画のノベライズ(小説化)作品ですので、ひょっとして既に映画の方を先に見られた方も見えるかもしれません。ジャック・オーディアールが監督して第27回セザール賞で数々の受賞を果たした名画ですので、脚本そのものの面白さも太鼓判を押せます。

障害をもつゆえにどうしても引っ込み思案になりがちで、あまり交友関係も広げずに、ひっそりと生活してきた主人公カルラが、あることをキッカケにして大胆に変貌していく過程に、ある共感を覚えずにはいられませんでした。

それでは本書の中で心に残った一節をご紹介しましょう。

だけど、はっきり言って、そんなのどっちでもいい。美人だろうが、ブスだろうが。
ただ、わたしが普通の女とやや違うのは、誰よりも引っ込み思案なのと、問題が起きると、人一倍なんでも自分でかかえ込んでしまい、我慢してしまう性格だろうか。
いや、もちろん、長所なんかではなく、短所なんだけれど、性格がすぐに直ればそんなに苦労はいらない。もう病気とさえ思うときもある。
それは耳が聞こえない障害を持っているせいかもしれない。
だけど、その障害も、今ではそんなに苦にはならない。今時は強力な性能のいい補聴器があるし、これさえあれば、健常者のように普通の社会生活はおろか、普通の会社勤めだってできる。
だけど、持って生まれた性格だけは、どんなに科学が進んで、いい機械ができても直らないから、不思議だ。
ただ、わたしには13年間、健常者と何の変わりもなく、秘書として勤めてきたという自負がある。いや、健常者以上にがんばってきたつもりだ。
それなのに、障害者というだけで、誰もが色眼鏡で見て、健常者がやった仕事以上にいい仕事をしても、「あいつは障害者だから異常にガッツがある」「だから、できたのさ」とか、人によっては「俺だって、障害者になりたいよ。男に目もくれず働けるからな」と皮肉たらたらのやつもいる。



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