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 聴覚障害を扱った物語


耳の聞こえない子がわたります

耳の聞こえない子がわたります

マーリー/マトリン 作
日当 陽子 訳
矢島 眞澄 絵

九歳のミーガンは、今度近くに引っ越してくる家族に同い年の女の子がいると知り、会えるのを楽しみに待っています。
その女の子が耳の聞こえない子なのだろう---活発な性格で、ご近所やよく行くお店の人たちと大変仲良しで可愛がられているミーガンが、聴覚障害があるために内気で人に溶け込めない性格のその女の子を、いろいろな出来事を通して明るい性格に変えていく友情物語なのだろう---勝手にそう思いながら読み進んでいたら、なんとそのミーガン自身が「耳の聞こえない子」だったのです。
それからいろいろな事件がおこります。どんな内容かをお話してしまっては面白くありませんからそれを述べることはいたしませんが、障害を持つ子という悲壮感をまったく感じさせないミーガンや彼女の周りの人々との関わり方がとても爽やかな読後感を与えてくれます。
障害者本人が自分のハンディをことさら意識したり、周囲がそれを気にして腫れ物にさわるように或いは真綿でくるむようにして一線を画する接し方が一般的であるなか、もう一歩踏み込んだコミュニケーションのとり方を教わったような気がします。。

それでは、本書の中で心に残った一節をご紹介しましょう。

「お手伝いをしようとする人は悪くないわ。でも、あなたが助けてほしいかどうかってことが問題なのよね?」
「手伝ってほしくないって、どうやっていえばいいの? 昨日いったんだけど、シンディは怒ったよ。わがままだって」
「ねぇ、先週ミセス・ハマーが車椅子の車輪がみぞにはまって困ってらしたでしょう?ママが何をしたか覚えてる?」
「ママ、助けてあげた・・・」
「その前にママがしたことは?」
ミーガンはしばらく考えたが、思い出せなかった。
「お手伝いしましょうか、って聞いたでしょ?」
「でも、シンディはそんなこと聞かないよ。勝手に手伝うの!」
「じゃぁ、手伝ってほしいときはいうから、ってシンディが気分悪くしないように伝えたら? シンディは親切にしようとしているんでしょ?」
ママの言うことは正しいのかな? ママはいつでも正しい答えを知っているような気がする。多分ママのいう通りだ。
「私もシンディを助けなきゃいけないってこと?」
「もう自分で答えはわかってるでしょ」
ママはにっこりした。


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