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 聴覚障害を扱った物語


オレンジデイズ

オレンジデイズ

北川悦吏子 作

萩尾沙絵は天才バイオリニストとして将来を嘱望されていた美少女でしたが、ある日突然に聴覚を失ってしまいました。
半分ヤケ気味に大学生活を送っていた沙絵の前にデートの代役として現れたのは結城櫂という同じ大学の4年生。
そして沙絵の友人と櫂の友人2人の総勢5人でオレンジの会を結成します。

耳の聞こえない沙絵に合わせて手話を混じえて会話したり、オレンジノートという日記にそれぞれが勝手に思いを書き込んでコミュニケーションをとったりしながら、5人それぞれの青春物語が軽快なタッチで、まるでドラマを見ているように描かれています。
(というよりも、2004年にテレビドラマで柴咲コウと妻夫木聡の主演で放映されていたので、そちらの方が印象に残っている方も多いだろうと思いますが)

基本的には、聴覚障害を持つ美少女を励ましながら見守っていくイケメン大学生、といういかにも俗っぽい設定のラブストーリーですが、さわやかな読後感にひたれる物語となっています。

では、本書の中で心に残った一節をご紹介しましょう。

「・・・・・・。たぶん、君の頭の中で鳴っている音と、実際に鳴っている音とは違うんだ」
部長は苦しげに告げた。
「すまない-----」

気がつくと沙絵はバイオリンケースを担いで大学の構内を歩いていた。夕暮れで、校舎がオレンジ色に照っている。
「君の頭の中で鳴っている音と、実際に鳴っている音は違うんだ---」
沙絵は音のない世界を歩いていく。
私はもう、この世の音たちを聞くことができない・・・。
目の前を行き交う人たち。健康な人たち。そして、音を持った、健やかな風景。
風はどんな音で吹き抜ける? 走る時はどんな足音だったっけ? ねぇ、あなたはどんな声で笑う? お母さんはどんな声をしてた? 茜は?
なんで、私の世界だけが音を無くしたの・・・?


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