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 聴覚障害を扱った物語


ミス・アメリカは聞こえない

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著 ダフネ・グレイ  
訳 高村真理子/瀧澤亜紀

1994年9月 ヘザー・ホワイトストーンはその大会史上で初めて、聴覚障害者でありながらミス・アメリカの栄冠を勝ち取りました。
審査員の口頭での質問にも堂々と口話で答えるヘザーが、実は「全ろう」という重度の障害をもっているとは、初めて彼女を見た人たちにはまさにに信じられない光景でした。

なぜ彼女が、ほとんど耳が聴こえないにも関わらず、審査員達の質問や受賞後のインタビューに答えられるようになったのか。 その影には、1才半の時に三種混合予防接種を受けた直後に発熱し、その治療過程において聴覚を失ってしまった愛娘に対して、母親として時には先生として、精一杯の愛情を注いで育て上げてきたダフネ・グレイの姿がありました。

幼くして聴覚を失った人の多くは「手話というろう者の世界の言語」を使うようになるのに対して、かたくなに「聴者の世界の言語である口話」にこだわって育ててきた経緯や、離婚や経済的な危機などを乗り越えながら、ミスコンテストに希望を見出していく娘を全力でサポートしていく母親の姿と、ハンディに対しても常に前向きな姿勢で新しい可能性に向かって挑戦していく娘の軌跡が克明に記録されている名著だと思います。

では、本書の中で心に残った一節をご紹介しましょう。

あなたは今、人生の岐路に立っているんじゃないかと思うの。
あなたは大事な選択をしなくてはいけない。
きこえる世界かきこえない世界、どっちの世界で生きていくのか、あなた自身で決めるときがきたのよ。あなた次第なのよ。だからよく考えてみて。立ちどまって、じっくり考えるの。
でもね、この世の中に楽園なんかどこにもないってことは知っておかなくてはね。どっちの道を進んでも、立ちむかわなければいけない問題はあるのよ。   ----中略----

でもこれだけはいっておきたいの。このあいだの週末、私はとても大切なことを学んだわ。あなたが二歳のとき、私が決めたことは正しかったと、はっきり確信したの。私の判断が正しかったと思えて本当にうれしかったわ。
きこえない世界の人たちは、自分たちの世界に聴者がはいってくるのをいやがっていたみたいだけど、私は、ろうのあなたが私の世界にいてくれて本当にうれしいわ。
私はね、あなたをとても愛していたからこうしたの。これ以外はできなかった。あなたが私の世界にいて、私があなたの世界にいる、私はなによりそれを望んでいたの。


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