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 使用レポート

ソニー(SONY)
【 首かけ集音器 SMR-10 】を使ってみました!

2017/12/7[掲載日]

商品画像

ソニーから首かけ式の集音器が新しく発売されましたので早速使ってみました。
集音器の形状的分類としては耳穴式、耳掛け式、イヤホン式、携帯電話式などがありますが、これまで首かけ式の集音器はほとんどありませんでしたので、まずは首かけにすることによるメリット・デメリットについて述べます。

形状的には、写真の通り、首にかける馬蹄形の本体の左右にイヤホンがぶら下がっていますので、イヤホンの取扱がとても楽になります。ポケットやカバンに本体を入れてそこから長く伸びたイヤホンを耳に入れたり外したり収納したりするよりも、この方が便利そうなのはよくわかりますね。
そしてポケットやカバンがなくても本体を首にかけてしまうので、夏に薄着する場合や軽い運動の際などにも収納場所にこまることはありません。
ただ、その裏返しとして、首周りにその馬蹄形の本体がいつもじゃまになっているともいえます。取扱はし易いが格好が悪いのでは、という事です。
しかし、最近は若い人の間で携帯型のヘッドホンの代わりに首かけ式のワイヤレススピーカーを使う人も増えてきましたので、それを思えば、格好悪いよりも却って斬新さを感じる人のほうが多いかもしれません。
ということで、形状的な問題はそのくらいにして、早速使い勝手について述べてみたいと思います。


イヤホンに集音マイクが付いている効果

イヤホン式(特に安価な製品の場合)の多くは本体部分で集音して、それを増幅してイヤホンで聞くというタイプが主流でした。でもそれだと本来耳に入ってくる音とは違う位置の音を聞いていることになるので、どうしても違和感があるのと、マイクの有る部分が衣類やカバン類と接触する時の音が雑音として聞こえてしまうという問題がありました。
そういう点では、この製品のようにイヤホン自体に集音マイクがついているのは自然の聞こえにとってとてもありがたいことです。SMR-10のイヤホンは写真のように右と左を間違えないように、大きな文字でしっかり色分けもされているのもとても好印象でした。

説明画像4

右で操作するのは電源ボタンとモード切替スイッチ

SMR-10のバッテリーは本体に内蔵されており一度満充電にしておけば集音器としての利用だけなら24時間もつようですので、頻繁に電源の入り切りをする必要はありませんが、使わないときには切っておけるように本体(装着した時の)右側にグリーンの電源ボタンが付いています。
そして、その下に有るのがモード切替スイッチです。実はこのSMR-10は集音器だけではなくテレビ用のスピーカーとしても使える様になっており、その切替をするのがこのスライドスイッチになります。

説明画像4


切り替え可能なモードは以下の3つになります。
1: 集音器としてイヤホンで聴く(左端)
2: テレビの音をイヤホンで聴く(中央)
3: テレビの音をスピーカーで聴く(右端)
このSMR-10は首にかける本体を充電する為の充電台が別に有り、テレビとその充電台を光デジタルケーブル(あるいはオーディオケーブル)で接続することにより、充電台からワイヤレスで本体に音声が届くようになっています。
もちろんテレビのスピーカーから流れる音声を1のモードで集音器として聴くこともできるのですが、その場合は周囲の雑音も入ってきますので折角ならきれいな音声で聴きたいですよね。その場合は2あるいは3のモードに切り替えることになります。2の場合はイヤホンで、3の場合はイヤホンを外して本体のスピーカーで聴くことになります。

説明画像4

左で操作するのは音量(ボリューム)

本体装着状態で、左側で操作するのは音量調整だけになります。
写真のような押しボタン式で上がプラスで下がマイナスですから、間違えることも無いと思います。

説明画像4

充電は充電台にセットして置くだけでオッケー

本体は折りたたんで充電台にセットしておくだけで勝手に充電されます。
3時間充電タイプのリチウムイオン電池ですので、就寝前にセットしておくだけで朝には満充電になり日常使いでバッテリー切れに悩まされることは無いと思います。
ただし充電台と本体の充電端子の接触が悪いと、朝起きても充電されていないことがありますので、カチッと音がするまで差し込んで充電ランプが点灯するのを確認するようにしたほうがよいでしょう。

説明画像4

一番大事な集音機能についての感想

さて、一番重要な集音機能つまり「音の聞こえ」についての感想ですが、
一言で言うと、「かなり良し」です。
集音器や補聴器でいつも問題になる「ピーピー」というハウリングや、「ザワザワ」「ザーザー」いう雑音などがほとんど気にならないくらいに抑えられています。
どの程度かを言葉にするのは難しいのですが、通常健聴者がつけるとそういう嫌な音が耳についてすぐに外したくなるものですが、このSMR-10はしばらくつけていてもそんなに抵抗ないほどの出来栄え、というところでしょうか。

簡単に感想を箇条書きにしてみました。

■ ハウリングや風切音などの雑音がほとんど気にならない
■ 首にかけて使っていても軽量なので気にならない
■ テレビ視聴モードにしてイヤホン利用なら本当によく聞こえる
■ テレビ視聴モードのスピーカー利用は軽い難聴者向き
■ 初回に10分ぐらい、各人に合わせた「聞こえの調整」ができる


老人性難聴などの軽中度の難聴者には大変おすすめできる商品だとおもいました。 ただし、上の箇条書き部分でも述べましたが、本体のスピーカーは、耳元に在るとは言え、それほど大きなものではありませんので、中重度の難聴者には物足りなく感じることと思います。(健聴者にはかなりうるさく感じるのですが)
同様に、初回設定の「聞こえの調整」も、イヤホンから流れてくる女性のアナウンスに従って充電器のボタンを操作する作業なのですが、肝心なアナウンスそのものが聞き取りにくい程度の方には「何が何やら判らない」ということになります。その場合は付添の健聴者が代わりになって一番聞こえないフリをして調整をすませる必要があろうかと思います。


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