本文へスキップ

こんな大河ドラマを見たい! だから作って欲しい!

地域のかたより

ご当地は東海道に集中

大河ドラマの視聴率低下が年々叫ばれてはいますが、一方でドラマの舞台となった所謂「ご当地」の経済効果は年々アップしている気配です。
やはり経済的なゆとりができた高齢者世代による観光ブームの到来や、大河ドラマ館の新設や関連グッズ、土産物づくりと言った地元の観光協会を中心としたご当地需要の喚起活動の成果だと思います。

では、その経済効果を金額換算するとどの程度なのか、もちろんその基礎となる集客数や直接的な売上高そして関連産業への波及効果などを計算するわけですので、どこまでをその効果と呼ぶのかの判定基準にバラツキがあるのは当然ですが、いろんな情報をかき集めてみると毎年200億とか300億などといった膨大な経済効果をはじき出しているとのことです。

しかも主人公が活躍する舞台が一ヶ所に留まらずに転々とすれば、それだけご当地も増えることになります。たとえば坂本龍馬であれば出生地の高知県、活躍した京都や長崎などもそれなりの賑わいを見せることになりますから、大河ドラマ誘致活動があちらこちらで活発に行われているのも頷けますね。

しかしご存知のごとく、大河ドラマの恩恵を受けた地域とそうでない地域の格差はかなりのものがあります。つまりご当地と呼ばれるものの出現頻度にかなりのバラツキがあるからです。
そのバラツキがどの程度あるのかを示したのが下図「NHKドラマご当地出現頻度」です。
大河ドラマのご当地出現頻度

各作品でその地域が舞台として使われている回数を色分けしてあるものです。京都や東京などは15回以上で赤色、秋田や鳥取などはゼロ回なので白色というように区分けしてあります。作品ごとにどこをご当地と捉えるかについてはいろいろなご意見があるでしょうが、ここでは下表「ご当地別作品名」によっています。

大河ドラマのご当地別作品名


以上ご覧頂いたように、大河ドラマは大阪~京都~名古屋~東京を結ぶ東海道にご当地が集中しています。
これは時の都を中心にして社会が動くわけですから致し方無い面もありますが、あまりにも集中しすぎるのは如何なものでしょうか。



トップに戻るボタン