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こんな大河ドラマを見たい! だから作って欲しい!

地域のかたより

推薦テーマ(鳥取、島根)

ここでは一度もご当地になっていない地域(別図「NHKドラマご当地出現頻度」の色分けでいうと白色の地域)のうち、ともに山陰地方で隣同士の鳥取県と島根県を舞台とした大河ドラマの題材を提案していきたいと思います。

鳥取県:吉川経家
鳥取県の歴史上有名な出来事というとすぐに思い浮かぶのがあの有名な鳥取城籠城戦です。

豊臣秀吉は籠城した相手を力攻めにするよりも、厳重に包囲した上で水攻めや兵糧攻めにするのが得意であり、その兵糧攻めの典型とも言えるのがこの鳥取城攻めでした。
籠城した4000人とも言われる人々が餓死寸前までに追い込まれて「鳥取城渇え殺し」とまで言われたこの戦いは、兵士同士の戦いではなく、飢餓地獄に陥った人間の人間性を保つ為の戦いであったとも言えます。
まさに草や虫や家畜や、そして死人まで食べたという凄惨極まりない物語の中で一陣の風のような爽やかさを感じさせてくれたのが鳥取城番であった吉川経家です。

元々の城主が敵方に降伏しようとしたために老職達に追放され、いわば頼まれ城主として吉川家から送り込まれたのが文武両道の誉れ高い経家でした。長い籠城戦ののち、最後は城内にいる家臣や百姓の助命と引き換えに切腹し、34年の短い生涯を終えました。

私だったら「どうして自分がこんな目に遭わなければならないのか」と自らの運命を嘆いたことでしょうが、辞世の句「「武士(もののふ)の 取り伝えたる梓弓(あずさゆみ) かえるやもとの 栖(すみか)なるらん」を詠んで悠然と旅立ちました。子どもたちに宛てたひらがなの遺言状も有名ですね。

経家を題材にした小説に羽山信樹の「滅びの将・ものがたり、御ききあるべく候」がありますが、籠城戦だけを主題にするとあまりにも凄惨すぎるので、別に主人公(例えば城内外に別れ別れになった経家家臣の恋人同士が開城後に結ばれてハッピーエンドを迎えるとか)をたてて別な目からみた経家をドラマ化して欲しいものと思います。
大河ドラマの題名は「鳥取城の月」で決まり。

鳥取県:吉川経家 鳥取城址と吉川経家像


島根県:大梶七兵衛
ほとんどの日本人は名前も知らない大梶七兵衛ですが、地元の出雲市では郷土の偉人として長く尊敬され続けています。

大梶七兵衛は、現在の出雲市古志町の裕福な農家に生まれました。
もともと農業に向いていない土地ゆえに貧しさにあえいでいた農民たちを救済するために当時の松江藩に代わって私財を投じて土地の開拓、開墾、用水路の新設に取り組みます。
防風林を作って新田開発につとめたあとは、全長約12キロにも及ぶ高瀬川を開削し完成させました。この高瀬川は出雲平野の田畑への給水だけでなく高瀬舟を利用しての物資の運搬にも大いに役立ってきました。

しかしこの大梶七兵衛、功績は立派なのですが残念ながら面白いエピソードなどはあまり残っていません。
そこで提案なのですが、同じ島根県を舞台にした小説に大大江賢次の「絶唱」があります。昼メロや映画でも取り上げられたし舟木一夫の歌でも有名ですので、この絶唱のストーリーと大梶七兵衛を組み合わせて脚本を書いてもらったら如何でしょうか。当然ヒロインの名前は小雪です。
大河ドラマの題名も「七兵衛と小雪」で良いのではないでしょうか。

島根県:大梶七兵衛 出雲平野の農業に大きく貢献した大梶七兵衛




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