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こんな大河ドラマを見たい! だから作って欲しい!

地域のかたより

推薦テーマ(千葉県、秋田県、北海道)

ここでは一度もご当地になっていない地域(別図「NHKドラマご当地出現頻度」の色分けでいうと白色の地域)のうち、昔は主要街道から離れて片田舎と言われた千葉県と、北辺にあるがために歴史の表舞台とは縁遠かった秋田県、北海道を舞台とした大河ドラマの題材を提案していきたいと思います。

千葉県:里見八犬伝

これは【年代のかたより】第二空白区(鎌倉・室町時代)の推薦テーマと重複してしまいますが、南総里見八犬伝を推したいと思います。

同じく第三空白期で推薦した伊能忠敬も九十九里町出身ですが、どちらかと言うと全国津々浦々を歩き回った人ですので逆にローカル色が薄くなっています。

日蓮も題材としては面白いのですが、どうしても宗教色が強くなりますのでNHKの大河ドラマとしては取り上げにくいでしょう。
ということで、「里見八犬伝」で決まり。

千葉県:里見八犬伝 南房総で活躍した八犬士を描く痛快時代劇


秋田県:佐竹義宣

佐竹義宣は秋田藩の初代藩主ですが、もともとは常陸の国(茨城県)の出身であり清和源氏の流れをくむ名門中の名門ともいえる戦国武将です。
父義重の時代から常陸を中心に領土を拡大していき、一時は与力大名も含めて「佐竹百万石」とも言われる大勢力をもっていました。

義宣は秀吉の小田原征伐以降は秀吉に、関ヶ原以降は家康について勢力の拡大を図るも、関ヶ原の際に(三成との密約があったとされる)とった中途半端な態度が原因で、家康によって遠い秋田の地に減封国替えさせられてしまいます。

この処置は家康が佐竹の力を恐れたためになされた事と言われていますが、義宣は秋田への転封後も領内の農産業を拡大するとともに、家臣の反乱計画も未然に抑えるなど政治家としての手腕も発揮します。
戦国武将としての力量は並々ならぬものがありながら、大北条氏や伊達政宗、その後は秀吉や家康といった強大な力に屈する形で北国の辺地に押し込められてしまった生涯は本人にとってはさぞや無念であったことでしょう。

しかし義宣が築き上げた秋田藩(久保田藩)は江戸時代を通じて代々佐竹氏が当主をつとめて明治につながって行きますので、佐竹の名前は秋田県人にとって大変馴染み深いものがあります。

南原 幹雄の「名将 佐竹義宣」をもとに面白い大河ドラマが出来上がるのを期待したいと思います。
大河ドラマの題名は「佐竹百万石」で決まり。

秋田県:佐竹義宣の久保田城 佐竹氏の居城であった久保田城の城門


北海道:榎本武揚

幕末維新は大変波乱に富んだ時代であり、そこで活躍した多くの人物もまた波乱に富んだ人生を送るわけですが、この人ほど波乱に富んだ人生を送った人も少ないのでは無いでしょうか。

何しろ、幕府の高官であり徹底抗戦派の急先鋒であり、その上幕府艦隊を率いて五稜郭に立て籠もり最後まで明治新政府に楯突いた人物でありながら、その明治新政府において駐露特別全権大使となって樺太千島交換条約を締結し、逓信、文部、外務、農商務大臣等を歴任したというのですからすごいものです。
もちろん優れた人物であったからには違いないのですが、やはり強運を持った人だったことは確かでしょう。

さてこの榎本武揚、経歴を見てわかるように幕末維新を飾る多くの有名人と深い関わりがありました。勝海舟を始めとしてジョン万次郎、徳川慶喜、土方歳三、福沢諭吉、黒田清隆などなど、榎本を中心とした大河ドラマは登場人物に事欠くことはありません。
しかし、なんといっても最大の山場は土方歳三などと共に戦った箱館戦争でしょう。
ここで榎本は新政権樹立を宣言してこの函館政権の総裁に就任することになります。

歴史にIFはないといいますが、宮古湾海戦で新政府軍の最新鋭艦「甲鉄」を奪い取り、座礁で開陽丸を失うといったアクシデントもなく、強力な海軍力を保持しながら北海道に独立政権が存続し続けたら、その後の日本はどうなっていただろうかと想像するのも歴史好きの楽しみでもあります。

榎本武揚については多くの著作がありますが 、子母沢 寛の「行きゆきて峠あり」などが原作としては面白いのでは無いでしょうか。
大河ドラマの題名はやっぱり「五稜郭」にしてほしいと思います。

北海道:五稜郭 榎本武揚らが函館政権樹立を宣言した五稜郭




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