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こんな大河ドラマを見たい! だから作って欲しい!

地域のかたより

推薦テーマ(徳島、三重)

ここでは一度もご当地になっていない地域(別図「NHKドラマご当地出現頻度」の色分けでいうと白色の地域)のうち、四国の徳島県と主要な街道がありながらテーマと縁遠かった三重県を舞台とした大河ドラマの題材を提案していきたいと思います。

徳島県:蜂須賀家政
徳島県といえば「阿波踊り」ですが、これは徳島藩の初代藩主であった蜂須賀家政が徳島城完成を祝って民百姓に踊らせたのが起源ともいわれています。

蜂須賀と聞けば、誰もが日吉丸時代の豊臣秀吉と矢作橋で出会って以来その出世を後押しした股肱の忠臣「蜂須賀小六」を思い出しますが、この家政はその子であり江戸時代を通じて25万石を維持し続ける徳島藩の礎を築いた人でありながらあまり知られていません。

しかし家政は、秀吉の黄母衣衆として数々の戦いにも従軍し、朝鮮にも出兵し、関ヶ原以降は徳川に鞍替えして出世していきます。その才はとても二代目とは思えませんし、これまで大河ドラマで最も取り上げられてきた戦国という時代を、認知度からすれば無名とも言える一大名の立場から描いてみるのも面白いのではないでしょうか。

伊達政宗から「阿波の古狸」と評せられた家政については「殿さま狸(著 簑輪 諒)」に生き生きと描かれています。
大河ドラマの題名は「阿波二十五万石」くらいでどうでしょう。

実は、阿波徳島を舞台にした痛快時代劇として鳴門秘帖(法月弦之丞)というテーマも面白いのですが、2018年にNHKのBSプレミアムで放映したばかりなので「またこの次に」ということにしておきましょう。

徳島県:蜂須賀家政 蜂須賀家政の命により始まったとされる阿波踊取り


三重県:九鬼水軍
九鬼水軍は村上水軍と並ぶ日本の二大水軍の一つで、伊勢国志摩地方を本拠地として活躍していました。

その棟梁が戦国時代に海賊大名と異名をとった「九鬼嘉隆」であり、信長(織田水軍)と本願寺(毛利水軍)が海上で対決した木津川口の戦いでは、空前絶後の木造鉄甲船を使って大手柄を建てたことが有名ですね。

この功によって一時は3万5千石を有する大名にまで出世しますが、残念ながら関が原の戦いで西軍についたばかりに最後は切腹して自害することになります。
このとき、子の九鬼守隆は東軍について戦功を立てていたので、その功と引き換えに家康に父義隆の助命嘆願をして了承されていたといいます。残念ながらその報が間に合わずに命を断ったわけで、今のように電話一本で連絡がつく時代であればそんな悲劇も防げたでしょうが、こればかりは仕方がありません。

さて、義隆は亡くなっても、九鬼家は守隆が引き継いで鳥羽藩の初代藩主として5万6千石を領して江戸時代まで続きますが、守隆の死後お家騒動により現在の兵庫県三田市に移封されてしまいます。これによって水軍は失われてしまいました。

岸 宏子の「九鬼水軍物語―夕映えの海」などを元に、壮大な海戦シーンを盛り込んだ大河ドラマができるのを期待したいとおもいます。
大河ドラマの題名は「九鬼水軍」で決まり。

三重県:九鬼水軍 九鬼水軍が活躍した志摩の梅




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