標準UIで端末にセキュリティロックをかけられない点については「単独運用可能なAndroid搭載スマートウォッチ LEMFO LEM10 製品レビュー」でお話しましたが、それならばということでアプリにロックをかける方法を「アプリロック - プライバシーの保護」でご説明しました。
しかし、アプリを個別にロックする方法は、そのアプリを開くたびにロック解除操作をしなくてはならないわけで面倒くさい方法には違いありません。
そこで、普通のAndroidスマホと同じようなUI(ユーザーインターフェース)でスマートウォッチ端末そのものにロックをかける使い方をご紹介します。
まず必要なアプリをGoogle Play ストアからダウンロードしてインストールします。今回インストールしたアプリは以下のとおりです。
まず、Nova Launcherをインストールして設定画面に入ります。下の画像は設定画面に入ったところですが、下の方にスクロールすると「デフォルトのホームアプリ」という項目がありますから、そこでNova Launcherを選択します。LEM10の標準はMainActivityアプリとして表示されていますから元に戻るときはそれを選択すれば良いことになります。
Nova Launcherでドロワー(アプリ一覧)表示にした時の「Npvaの設定」アイコンです。
ホーム画面は下図のように設定して使いやすくしました。
後述するウィジェットやStatusbar Openアイコンも入っています。
これが、一番苦労するところですが、Androidの標準設定アプリならその中の「セキュリティ」-「画面ロック」でPINやパターンや指紋などのロック方法を選べるのですが、LEM10の設定アプリではそこにたどり着けないのです。(ひょっとしてその道が有るのかもしれませんが私はできませんでした)。
そこで、必要になったのが「ショートカット+」アプリです。
ショートカット+ はもともと画面上にショートカットを作るアプリなのですが、その中のアクティビティを使うと各アプリ内の諸動作に短絡できる可能性があります。これを利用して設定アプリ内のセキュリティにアクセスしてみます。
まずはショートカット+のアイコンからその設定画面内に入ります。
そこからアクティビティを開きます。
アクティビティの中で「ロック解除方法の選択」を起動します。
そして、自分の好きなロック解除方法を選択します。
下がロック画面になります。これをロック解除すると先にお見せしたホーム画面に入ります。
これでやっとAndroid端末らしくなりましたが、本当はこの画面で時計フェイスが現れて、その時計フェイスをスワイプするとロック解除画面が現れ、そこで解除するとホーム画面が現れるようになると一番よいのですが、今現在は仕方ありません。
さて、やっとAndroidに近い操作感覚になったのですが、残念ながらステータスバーが表示されません。Nova Launcherの設定でステータスバーを表示するようにしたのですが、できないところを見るとやはり時計画面の大きさでは無理があるのかもしれません。
Androidスマホでステータスバーの便利さは知っていますから、なんとか表示させるために「Statusbar Open」というアプリを使うことにしました。
このアプリをインストールすると、ドロワー(アプリ一覧)に「StatusBar Open」と「Open」の二つのアイコンが表示されますので、このOpen アイコンをホーム画面に配置しておきます。これをタッチすると上からステータスバーが降りてきます。これで、ステータスバーからマナーモードや機内モードに切り替えることができるようになりました。アイコンがとても小さいのでタッチするのに苦労しますが、慣れるとかなり正確にタッチできるようになります。
ステータスバーを閉じるときには上にスワイプします。
最後はいろいろなウィジェットを使ってホーム画面を見やすくしました。
まず、時計フェイスを諦めたので少しでも大きな時計表示にしようとデジタル時計ウィジェットを採用しました。次にそのウィジェット内の日付表示が小さすぎるのでわかりやすい日付ウィジェットを、最後に電池残量がひと目でわかるバッテリー残量ウィジェットを配置して完成です。
最後に
時計端末にロックをかける為に時計フェイスを諦めたと書いて来ましたが、実は端末ロックと時計フェイスを両立させることもできることはできます。それはNova Launcherを使わずにショートカット+で端末ロックだけをさせる方法です。しかしこれだとLEM10標準UIにロック画面が追加されるだけなので、時計フェイスはロック画面からアプリリストに移る通過点に過ぎなくなります。腕にはめていて時刻を確認したい時に時計フェイスではなくロック画面の時計が目に入るのですから、これでは時計フェイスを使う意味は有りませんね。