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ダイエットについて

ダイエットの要・「もう一人の自分」対策

健康の番人に気づかれないこと

見張り猫 「健康の番人」は健康を害する変化、特に短期的な変化に敏感な事はすでにお話しました。 そこで 「なにも変わってないよ」 と番人をだますことが重要になるわけです。
ダイエットにおいては毎日摂取するエネルギーを管理することが基本中の基本なのは言うまでも有りませんが、摂取するエネルギーといっても、毎日のエネルギーの出入りが一定ではあるはずはありません。 日によって食べ過ぎてエネルギーを過剰摂取する日もあれば、食事量の割りには運動や仕事でエネルギーを使い過ぎる日もあります。
「健康の番人」も、毎日毎日少しぐらいの変化に敏感で有り続けることはできません。つまり、番人が許容出来る変化というものが有るのです。
ダイエットでは、この変化を許容範囲内に収めてやる事、つまり、変化があっても「もう一人の自分」(=健康の番人)に気づかれないように「だます」ことが肝心なのです。
ではどうやって。
もうお分かりですね。
そう、「ゆっくりやる」ことです。
例えエネルギーが減ったとしても、「もう一人の自分」が反応しない程度にゆっくり減量してやれば、番人は気づくことはありません。つまり、リバウンドすることも有りません。

「ゆっくりと習慣化する」こと、これが最も効果的な方法なのです。

結果を求めると急いでしまう
ベクトル 人は、何かを始めようとすれば必ず目標を決めようとします。
そして、出来る限り早く、その目標を達成しようとします。 それが正しい事だと言われ、そのようにも教えられて来ました。
しかし、こと効果的ダイエットに関しては、「早く達成するという考え」は持たないほうが良いのです。
なんといっても、「健康の番人」は変化を嫌うのですから、変化を気づかせないようにゆっくりと変化させるのが一番なのです。
目標を定める事は重要ですが、その結果をあまりに早く追い求めないことも重要なのです。
くどいようですが、ここが成功のポイントなので繰り返します。
大事なのは、目標に向かって少しずつ進んでゆくベクトルの角度です(強さでは有りません)。
別のページで、体重管理グラフを記録することをお薦めしますが、そのグラフが少しずつ右肩下がりになる過程を楽しみながら、ゆっくりダイエットしていくことが、正に「ダイエットの王道」なのです。

保守派は習慣づけに弱い

ボーリング画像 さあここで、「もう一人の自分」をだますことにしましょう。
変化が嫌いな人を、急に、変化が好きな人にすることはできません。
でも、変化が嫌いと云う事は、一旦変化してしまったら、次の変化をも嫌うという事になりませんか?

そうなんです。
軽いボールは転がりやすく止まりやすいのに対して、重いボールは転がり難いけれど、一旦転がってしまえば、なかなか止まりません。
とにかく、「もう一人の自分」が変化に慣れてしまうまで続けることが効果的な方法なのです。

習慣づける事ほど 楽なことはない

歯磨き画像 ある行動がに体が慣れてしまって、そのパターンが自然に身につく事を「習慣がつく」と言います。
例えば毎朝の洗面とか、食前に手を洗うとか、食後に「ごちそうさま」を言うとか、どなたも幾つかの習慣はお持ちの事と思います。 このような習慣は、その動作を行うのに何の苦痛も伴いません。 むしろ、しないほうが苦痛になります。
「もうひとりの自分」を強力なダイエットの味方に変身させる決め手は、この「習慣付け」なのです。
本当に習慣がついてしまえば、「もう一人の自分」が勝手に動いてくれるのですから、これほど効果的なことは有りません。
習慣という道具は、怠惰な人間に神様が与えた最大の恩恵かもしれませんよ。

保守派は外からの刺激に弱い

書き取り画像 なにかを覚える時に、私たちは、見るだけでなく、声に出して読んでみたり、紙に書いたりする方が効果的な事を知っています。 小学校の算数で九九を覚えた時は「声に出す事が効果的なこと」を、また国語で漢字を覚えた時は紙には「書く事が効果的なこと」を実感したはずです。
そうです、もう一人の自分は、頭の中だけで考えるよりも、目で見たり、耳で聞いたり、手を動かして絵や文字を書いたりする、そういった外部からの情報に対して、より強い刺激を受けるように出来ているのです。
この特徴は、上手に使わない手は有りませんね。

記録することで発奮する不思議

パソコンを見る女性 「レコーディングダイエット」とか「書くだけダイエット」という言葉を聞かれた事はありますか?。
毎日の体重の変化を記録するだけで、ダイエット効果が飛躍的に上がるという方法です。
実は、この「毎日体重を記録する」ことは、「もう一人の自分」に対する習慣付けと外部刺激という二つの重要なポイントを押さえた効率的な方法なのです。
毎日記録するためには毎日体重を測らなければなりませんから、必然的にダイエットに意識が集中しますし、記録する行為(手描きのグラフでも、パソコンにデータを打ち込んでグラフ化してもいいし、最近ではスマートフォンの記録アプリに入力しても良いのですが)と、その結果を見る事で脳に刺激を与えることが、ダイエット意欲をいやが上にも高めてくれます。
この方法は、NHKの「ためしてガッテン」で「測るだけダイエット」という名で放映され、かなりの注目を集めましたね。

グラフに波は付き物・体の変化は遅れてくる

グラフ記録 体重の変化をグラフにして管理し始めると、必ず陥るトラップ(わな)が3つあります。

1:体重が減るはずなのに減らない
2:理由もなく増え始める
3:ある日、急にストンと落ちる

1になると、やる気が無くなります。
2になると、ダイエット方法に疑いを持ちます。
3になると、その日の行動を過大評価します。

グラフに波は付き物ですので、毎日のデータに一喜一憂してはいけません。
地道に続けていけば必ずグラフは右肩下がりになります。
その日に食べなかったから、あるいは運動したからすぐに体重が下がるとか、逆に食べ過ぎたからすぐに体重が増えるとか、それほど人間の体は単純に出来ていないのです。
体の変化はしばらく遅れて表れると思って、自分を信じて続けて下さい。 (このグラフに付き合い始めると、その内に傾向が段々わかってきますけれども。)

食欲をコントロール

美味しく食べる画像 私達の体は、本来その時に必要としている物を欲するように出来ています。
急に甘い物が食べたくなったり、酸っぱい物、或いは塩分を欲しがったりする場合、「もう一人の自分」が体に必要とするものを勝手に要求しているだけなのです。
ですから、カロリーが高いからといって、いたずらに糖分制限を続けるようなダイエットは、必ず失敗してしまいます。 バナナダイエットとかリンゴダイエットとかキャベツダイエットとかの、偏った食物中心のダイエットも又しかりです。

ここでも「もう一人の自分」をだましてあげて下さい。
欲しい物は食べても良いのです。但し、量を減らして。

体が欲しているものを食べれば、もうひとりの自分が目くじらを立てることは有りません。 食べ物の質には敏感でも、量については割りといい加減なのですよ。
例えば、急にショートケーキを食べたくなったとしましょう。そういう時に、ダイエット中だからといって無理して我慢すると「もう一人の自分」が暴れ始めます。 「そこまでしてダイエットする意味があるの」とか「人生、美味しい物を食べずして何の価値が有る」とか「もうダイエットなんか止めちゃいましょう」などと邪魔をし始めるのです。
そんな時は食べないよりも、食べたほうが良い場合が多いのです。(無理に食べる必要は有りませんが)
何故ならば、ダイエットが長続きするからです。(この長続きというのが一番効果的!)

でも大事なことを忘れてはいけません。
食べるのは良いのですが、食べる量を1/3位に減らしてください。
ショートケーキ1個のサイズは、作った人が勝手に決めたサイズであって、この時に体が欲しているサイズでは有りません。 量は少しでも「もう一人の自分」はきっと満足してくれます。

食事制限というよりも食事コントロール

ハンドル画像 ダイエットという言葉は「減量」という意味に使われることが多く、このサイトでも(読んでいただく方にわかりやすいので)その意味で使用して来ました。
しかし、本来の意味は「健康でバランスのとれた食事習慣を作る事」なのです。
「ダイエット=減量」という意識でいる間は、「現在ダイエット期間中」=「今は減量期間中だけど、この期間が終わったら減量作業は止めて、また元に戻ります」という事になりますので、「もう一人の自分」も、そう思い込んでしまいます。
ダイエットを本来の意味で考えると、「ダイエット期間中」という表現はすこし変ですよね。
正しい食事習慣を作る事は、正しい人生を送る事と同じく、期間限定で考える事では無いからです。日常生活の中で継続して行なっていく事だからです。

食事についても、よく「食事制限」という言葉を使いますが、これは「制限が終わったら、また元のように食べ始めます」といっているに等しいのです。
これからは意識して「食事コントロール」と呼ぶようにした方が良いのではないでしょうか。
そんな言葉使いなんてどうでも良い、と思われるかもしれませんが、「もう一人の自分が」が陰でコッソリと聴いているのをお忘れなく。

本来の体に合ったエネルギー量に戻すだけ

適正エネルギー 食事コントロールの基本は「必要なだけ食べ、必要以上には食べない」こと。 決して「食べる事を我慢する」ことではありません。
例えば本来のベスト体重が60キロの人が、現在は65キロだったとしましょう。
この人は5キロ分だけ、必要以上に食べていただけですから、60キロの体が必要とする食事にコントロールしてあげれば良いだけなのです。
よくある減量ダイエットでは、65キロの人に対して30キロの人用に食事制限をするから無理があり、失敗するのです。
ベスト体重が60キロの人は、それに相応しい食事を取らなければなりません。
でも相応しい食事以上の量を取る必要なありませんね。
必要以上に食べるから太るのです

やはりカロリー計算はしましょう
(でも、いい加減でOK)


計算 食事コントロールと言っても、何を基準にコントロールするかというと、やはり摂取カロリーです。
これは基本中の基本ですから、まずは食べ物のカロリー数を覚えるようにしましょう。
自分が一日に必要とするカロリー数を決めて、朝、昼、晩の食事に振り分ける。 (間食してしまう人は、間食分も忘れずに)
  そして、それに合わせるように食事をコントロールする。ただ、それだけです。超簡単。
食べ物に含まれるカロリー数については、山ほどの書籍やネット情報がありますので、それを参考にして下さい。コンビニの食料品は、ラベル部分にカロリー記載がなされているものが多いので、それで覚えるのも良い手です。
カロリー計算は基本ですから重要なことには違い有りませんが、あんまり細かい数字に神経質になる必要は有りません。カロリー計算をすることにより、絶えず健康を気遣ってくれている「もう一人の自分」に対して「ほら、ちゃんと考えてやってるんだから大丈夫だよ」と安心させてあげる効果のほうが高いと思ってください。

最初の頃は、低カロリー食品でごまかす事も必要かもしれません

寒天 カロリー計算をして食事コントロールをし始めると、いままで普通に食べていた食事が驚くほど高カロリーだった事に気がつくはずです。
先ほど例に出した、65キロの人が60キロを目指す場合などは、一日に2000キロカロリーで十分なのに、3000キロカロリーも取っていたなんて事が往々にしてあります。
こういう場合は2000キロカロリーの食事を継続しさえすれば、確実にダイエット効果は出ます。
でも、ひょっとすると最初の頃は「もうひとりの自分」が危機感を持って空腹信号を出しまくるかもしれません。
あんまり無視すると、そのうち怒り出しますから、暫くはその穴埋めとして、寒天などの低カロリー食品でごまかしてあげるのもよい方法です。その内に落ち着きますので。

ここで非常に重要なポイントがあります。
それは、決して低カロリー食品を使い過ぎないことです。
あくまで余分に摂っていたカロリーの代用として利用するだけです。
先ほどの例に戻りますと1000キロカロリー余分に摂っていたわけですから、この分をカットして2000キロカロリーの食事に戻すのに低カロリー食品を使うわけであって、減量効果があるからと言って「低カロリー食品ばかりで1200キロカロリーに抑えよう」なんて決して思ってはいけません。

必要な物は摂る、不必要な物は摂らない。

くどいようですが、もう一度言います。必要なものは摂って下さい。 そうでないと健康の番人が必ず騒ぎ出しますので。

自己顕示欲、名誉欲を利用

ダイエット宣言をする

手を挙げる 不言実行が美徳とされていたプロ野球界で、落合博満元選手は敢えて「今年は三冠王をとる」と宣言してペナントレースに望み、期待どおりの成績を上げました。有言実行と言うわけですね。
人間はだれでも「良い結果を残して人に誉められたい」と思うポジティブな心と、「悪い結果をだして人からバカにされたくない」というネガティブな心を持っています。
周囲の人にダイエット宣言をするということは、この二つの心を刺激して強いやる気を起こさせます。
どんどんダイエット宣言して、もう一人の自分をうまく利用してやりましょう。

グループを作って行う

グループで もう一人の自分は人から称賛をうけることを好みます。
しかもできるだけ多くの人に。
グループを作って一緒にダイエットするのはこういう面からも、とても効果的です。 家族で、職場で、友人同士でグループを作り、自分が意識しなくても、もう一人の自分が勝手に頑張ってくれる環境を作ってみましょう。
もし、そういうグループが作りにくい環境の方も、現在ではインターネット上にいろいろな「一緒にダイエット」サイトがありますので、そういうものを利用するのも良い方法だと思います。

運動は減量よりも体型の改善に効果あり

走る画像 摂取するカロリーよりも消費するカロリーが多くなれば体重は減るわけで、カロリー消費の為に運動する事は間違ってはいません。
そして、カロリー消費には、脂肪を燃焼させる有酸素運動と、基礎代謝量を上げるための筋肉増強運動が効果的である、という事も良く知られています。
ですから、適度な運動を生活の中に取り入れる事は、とても良い事ですが、減量効果という面から見ると、食事ダイエットに比べると効果的ではありません。
例えば2時間のエアロバイク運動がカツカレー一杯で帳消しになる訳ですから。
「さあ減量するぞ」と勢い込んで、必死になって運動を始めても、思ったような効果が出ない上、「もう一人の自分」から空腹命令がいっぱい出て、却って体重が増えた、なんて事も十分ありえます。

だからといって、運動を軽視するのは間違いです。
運動は、体力の維持向上や体型改善には、非常に効果があるからです。
ダイエットを始めて、その効果が喜びとなって表れる現象の一つは「体重の減少」でしょうが、もう一つは「体型の改善」です。
例えばお腹が凹んだとか、脚が引き締まったとか、そういう実感が、継続する支えにもなりますので、是非、自分で続けられる運動を見つけて、実行してみてください。

「もう一人の自分」は体型を覚える

ウエスト 「もう一人の自分」が周囲の期待に応えようとするのは、ご存知ですよね。
小さい頃から、両親の、先生の、友達の、そして社会に出れば、会社や、上司や、お得意さんの期待に応えようと無理をしてしまうのは、どなたも経験済みだと思います。
これも、自分の理性ではなくて「もう一人の自分」のせいなのです。
そこで一つ、これをダイエットに応用するテクニックをご紹介しましょう。
それは、意識してお腹を凹ませること。

散歩の時でも良いし、家事をしながらでも、テレビを見ながらでも、気が向いた時間にお腹をへっ込めてみて下さい。
本来、お腹が凹むのはダイエットやエクササイズの結果なのですが、「もう一人も自分」は逆に、体型の変化から、その期待に応えようとするわけです。
嘘だとお思いかもしれませんが、確かに効果を実感されている方がいらっしゃる事も事実ですので、一度試してみられる価値は有るのではないでしょうか。

金銭欲を利用

ギャンブル ギャンブルに負け続け、「もうこの辺りで止めたら良いのに」と誰もが思うのに、「いや、元を取り返さなくちゃ」と更に続けて深みにはまり結局スッカラカンになってしまった、というのはよくある話ですね。

実はこれも、「もう一人の自分」には「投資に対してそれに見合った報酬を得よう」、つまり「元を取ろう」とする性格があるからなんです。
まあ言ってみれば金銭欲が現れる一形態ですね。

ギャンブル好きの方には困った性格では有るんですが、この性格を逆手に取って、ダイエットに利用することも出来るのです。
例えば、ここにAとBの二人がいて、それぞれがダイエット目的で運動器具を購入するとします。
Aさんは500円で売っていた「跳びなわ」を購入して縄跳び運動をすることにしました。
Bさんは50,000円のエアロバイクを買って自転車運動をすることにしました。
さあ、どちらが長く続くでしょうか?
おそらく、Bさんのほうが長く続くでしょうね。 やめちゃったらAさんは500円の損ですむのに、Bさんは50,000円の損ですから。
これがもし、100万円の運動器具を購入したとしたら、「死んでも続けるぞ」となるかもしれません。(*^_^*)

ダイエット目的の運動には元手をかけずに自分だけでできるもののありますから、このように高価な運動器具を購入するなんてバカバカしいと思われるかもしれません。
でも、それを使う事によってより楽しく運動でき継続する励みになる器具も有りますし、自分が飽きやすい性格だなと思ったら、敢えてそれに投資して、もう一人の自分の「元を取ろう」という性格に期待してみるのも良い方法ではないでしょうか。 (もちろん、ご自分の財布と相談の上で)
運動は減量効果以外に体質や体型の改善に役立ちますので、脂肪吸引とか脂肪燃焼系飲料の摂取などの対症療法的な手段よりも、余程健康的です。 同じお金を掛けるのなら、こういう使い方が望ましいと思いますが如何でしょうか。




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