2014/5/7[掲載日]
犬や猫は丸くなって眠りますが、目が覚めてさあこれから活動するぞと言う時には、おもむろに前足を前方に突き出して、思いっきり身体を反らせてストレッチをします。
背筋をまっすぐに伸ばすというのは、体を健康に保つ基本だということを中学校の保健体育の時間に習った記憶があります。
たしか、二人でペアになって背中を向け合い腕を組んで交互に状態反らしをする運動の時だったと思いますが。
背骨というものは前には曲がりやすいくせに後ろには反りにくい構造になっていますので、放っておけば身体は自然に前のめりになりますから、時々は無理矢理にでも状態を反らせる必要がある事ぐらい中学校の先生に言われなくても分かります。唯、あいにく背中を貸してくれる相棒がいつも横にいるわけでは有りません。
ということで、自分一人で上体反らしが出来る「サロフィックス バック・ストレッチャー DX」を使ってみることにしました。
これは使用後半年経過した後のレポートとなります。
背骨の自然な湾曲よりも少し強めの曲線を描くように作られたシンプルな形状になっています。
背骨部分が真ん中に設けられている凹部にフィットするのと、表面シートの裏に柔らかいウレタンが内蔵されているので、長時間(といっても30分程度)の使用においても、全く痛みを伴いません。
湾曲形状は芯材となる厚さ10ミリほどの曲げ木で形成されていますが、かなりの剛性があり、60キロの体重で中央部分に乗っても、ほとんど撓むことは有りません。
シンプルだが背中にフィットする形状 |
表面はレザー調のビニールで覆われています。
使用中に汗などをかいても簡単に拭き取れて後に残らないので、半年経過した今もほとんど見栄えは変わりません。
ビニールですので多分経年変化はあるでしょうが、もう1,2年経たなければ、見た目では判らないような気がします。
肌触りの良いビニール表面材 |
背中に当たる表面部分は引っかかりが無いように綺麗に巻かれていて、表面シートは全て背面にて縫製されています。
裏返しになった姿は、お世辞にも綺麗とはいいがたいのですが、背面の見栄えを気にする人もいないでしょうから問題はないでしょう。 わざわざこんなふうに裏返して置いておくことも有りませんし。
裏面で四周を縫製 |
最初にこの縫製部分を見た時に、使用中にホツレてくるのではという心配をしたのですが、半年間使用しても、写真のように全くホツレは出ていません。
これなら、この価格帯の商品とすれば充分合格と言えるでしょう。
万一、この先しばらくしてホツレてきたとしても、テープやタッカーなどで補修すれば健康器具としての機能上は問題有りませんので、あと2~3年は充分使えそうな気がしています。
見た目よりも耐久性はある |
では、実際の使用感について。
使い方は一目瞭然、背中に当てて上体を反らしてストレッチするだけです。
椅子に座って背面に当ててストレッチすることも出来ますが、やはり体重を掛けて思い切りストレッチするには床の上で仰向けになって行うのが一番です。
この商品、真上から見ると幅が一定ではなく片側が狭くなっている台形状なので、初めはどちら側を肩にして、どちら側を腰にするか迷いましたが、実際に使用すると、狭い方を肩側にしたほうがストレッチしたまま肩を回したりする時に気持ちが良いので、以降そのようにして使っています。
日常生活においては、どうしても前かがみの姿勢でいますから、背骨もそれに合わせて固まっているようで、この器具を当てて仰向けに横たわると、最初は頭が床に着かずに苦しい思いをします。
そこで試行錯誤の上、今では以下の順番でストレッチすることにしています。
■ 初めは肩甲骨の辺りに器具の中心が来るように仰向けになります。
これだと、頭もこの器具の上に有りますので、そんなに苦しく有りません。
■ 少し慣れて首筋が伸びてきたら、器具をもう少し下げて、肩甲骨と腰の間に
中心が来るように置きます。(臀部と頭部は床に着きます)
■ この状態で、腕を真上に伸ばしたり肩回しをしたりしてストレッチします。
腕を左右に広げて瞑想すると、頭のなかが空になり、大変爽快な気分になります。
■ 最後に器具をもう少し下げて、腰に中心が来るように置きます。
頭や背中は床に着いたまま腰だけが器具により持ち上げられている状態ですが
腰椎部分を牽引している形になり、腰痛持ちとしては大変気持ちが良い姿勢です。
以上のストレッチ約15分を一日一回行っています。
肩こりや腰痛も少し改善しているようですが、それよりも、この気持の良さは何とも言いようが有りません。睡眠前にやってもいいのですが、そのまま睡眠に入り寝返りする時に目が覚めてしまいそうですので、今は入浴の前後のどちらかに行うようにしています。
慣れてくると、もう少し湾曲度合いが強くても良いような気がしますが、別な商品で湾曲度合いを調整出来る器具もありますので、この器具が寿命を迎えたらそちらに挑戦しようかと思っています。
この商品の本サイト掲載ページはこちらです。
この商品
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湾曲度合いを調節できる商品もあります
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