防犯ガラスにもランクがある
このサイトの別項「防犯ガラスは防災ガラス」でも述べたように、二枚のガラスの間に特殊な中間膜を挟み込んだ防犯ガラスというものがあり、最近はハウスメーカーなどでも一部標準的に採用しはじめています。
強いガラスというと「強化ガラス」とか「網入りガラス」を連想しがちですが、防犯面からいえばそれらはほとんど効果がなく、やはり防犯ガラスの効果が際立っています。
しかし、ハウスメーカーの営業マンが自慢げに「当社は防犯ガラスを標準採用しています」と話したとしても、いったいどの程度の防犯性があるのかがピンときませんよね。
実は防犯ガラスにもいろいろなランク(防犯性の高さ)があります。
防犯ガラスは間に挟み込んでいる中間膜の種類(材質や厚さ)によってさまざまな商品展開がなされています。
一般的によく使われているのは30ミルの防犯ガラスです。ミルとはヤード・ポンド法の長さの単位でシートの厚さや針金の径をあらわすのに良く使いますが、30ミルは約0.76ミリのことです。
この中間膜が厚くなればなるほど防犯性が高くなります。
ちなみに日本板硝子では30ミルの防犯ガラスを「セキュオ30」、60ミルの防犯ガラスを「セキュオ60」、さらに中間膜にポリカーボネート板をプラスした「セキュオSP」という商品もあります。
もちろん防犯性の高い商品ほど価格も高くなっています。
ガラスの価格というものはその仕入れルートによってかなり違いますので一概に言えませんが、例えば1平米当たりの価格が
セキュオ30 --- 18,000円
セキュオ60 --- 23,000円
セキュオSP --- 40,000円
ぐらいの価格差があります。
ではそれぞれの防犯性にはどの程度の差があるのでしょうか?
実際に自分でハンマーなどでたたき割ってみるのが一番よく判るのですが、なかなかそんな機会はありません。
幸いにもYouTubeで動画が公開されていますので参考になると思います。
セキュオ30 --- https://www.youtube.com/watch?v=zJ8hXQBtM_M
セキュオ60 --- https://www.youtube.com/watch?v=zs5ONCYtjnw
セキュオSP --- https://www.youtube.com/watch?v=Hqqv4QPUaCA
実際にどの程度のランクのものを採用すべきかについては予算や防犯性にたいする要求によって人それぞれでしょうが、一般住宅の窓ガラスに採用する程度であれば、価格も手ごろである程度の防犯性も期待できる60ミル相当品がおすすめなのではないでしょうか。