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紀州犬の早太郎が徒然なるままに書き綴る独り言

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パーの巻

丸子宿のとろろ汁

あれは3年前 止めるあなた 駅に残し〜

ご存知 ちあきなおみ 「喝采」の一節が頭に浮かぶ
  
実は「とろろ汁食べたい」とぼくが口走ったのが3年前

あれは3年前 とろろ汁を せがんだぼく〜

その僕の希望を完全に無視してきたご主人が 
先日何を思ったのか 「早太郎 とろろ食いに行くぞ」とのたまわった

もう とろろのことなんか とっくに忘れていたぼくは なんのことやらわからずにポカーン
「どこへ 行くの?」

「だから お前が食いたがっていた丸子宿のとろろ汁を食べに行くんじゃないか」

なぜ 3年も放ったらかしにして急に思い立ったのかを問い詰めて見たかったけど
こういうときに下手に口出しすると気が変わって「やっぱりやめた」なんて言いかねないご主人

「行く行く 花子ちゃん」 と早速連れ立って丸子宿を目指す

(なぜ ここで花子ちゃんがでてくるかと疑問を持たれる諸兄もいらっしゃることかと思うけど 深い意味はない
 まあ しいて言えば 当たり前田のクラッカーみたいなもんかなあ 
 行く行く だけではちょっと寂しいんで 花子ちゃんをつけてみた って感じ
 だから 昌子ちゃんでも淳子ちゃんでも百恵ちゃんでも良かったわけだけど
 しかるになぜ 花子ちゃんなのか うーん こりゃリーマン予想より難しいぞ)


昔の人はトコトコ歩いて丸子宿にたどり着いたんだろうけど 僕たちは新東名を爆走して開店と同時に丸子の丁子屋に入った
丁子屋は 広重の東海道五十三次に描かれているあの茶店から途絶えることなく続いている老舗
なんと400年以上も営業しているらしい
もちろん 今では 背中に赤子を背負ったおかみさんが丼に入れたとろろ汁を持ってくるようなことはない
ぼくたちみたいに わざわざこの店を目指してやってくる客が多いだけに いくつもの部屋が用意されていて百組以上は収容可能だとか

でも外観は ほらみて なんとなくあの浮世絵を彷彿とさせるような造りになっているでしょ


いろんなメニューがあるけど 注文するとしたら やっぱり 素のとろろ丼
といっても どうもそんな「素だけ」はないみたいで 一番安いのが「丸子定食」1,450円

「早太郎 たかがとろろ汁定食で1450円はちょっと高いいんじゃないか」
「ちょっと 大きな声をださないでよ かっこ悪いんだから」
「だけどさ せめて980円ぐらいにしてほしいよな」
「しょうがないよ有名な老舗なんだから 需要と供給のバランスの上に成り立っている価格ということで我慢しなきゃね」
「そうかなあ まさ流石にいまさら引き返すわけにも行かないしな じゃあこれにするか」

まあ なんとかご主人をなだめて注文し しばらくしてから持ってきてくれたのが これ


麦飯 とろろ汁 味噌汁 そしてお新香と薬味ネギ
うーん マンダム じゃなく うーん シンプル

で 早速 
麦飯をおひつから茶碗によそい そのうえにとろろ汁をかけ 薬味をパラパラ 
おもむろに ズズー ズズー ズズー と口に放り込む
これを3回繰り返すととろろ汁がなくなるわけで (これを とろろ三三九度汁 と名付けることとするが)
おひつに麦飯はかなり残っているけど かけるものがなくなったので これで終了
まあ ぼくたちにすれば 5分とはかからずに 「ごちそうさま」となった

味はどうだったって? 
まあ ふつうのとろろ汁だね だし汁で伸ばしてあるやつだけど 味も薄くもなく濃くもなく
どっちかとういと ぼくは刻み海苔とすりおろしワサビに醤油を垂らしてかき混ぜたやつが好きなんだけど・・
3年越しの願いがかなったんだから ぼくとしては納得

しかし 納得できない人が一人いた
「近所の店では エビフライが3匹ついたとろろ汁定食が980円だったのになあ・・・・ ブツクサ ブツクサ」

ここで一句

ブツクサや 三年越しの とろろ汁


いちごぶらんとさがった

   

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随筆のイメージ

日本4大随筆のひとつ

日本の3大随筆って知ってる?
方丈記と徒然草と枕草子なんだってさ。
犬の小学校で習ったかな?
で、随筆って何かというと、
とにかくなんでもいいんで、
ダラダラ書いたやつらしい。
それなら・・ 
てな訳で書いたのがコレ。
細かいことは気にしないでね。
なんてったって犬だから・・
じゃあね  ワンワン!