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紀州犬の早太郎が徒然なるままに書き綴る独り言

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チョキの巻

太極殿の犬


せんとくんに別れて ぼくは大極殿に向かった

大極殿とは 平城京において天皇が外国の施設と謁見したり 即位式を行ったり
とにかく 主だった儀式を行ったといわれる 最も大きくて中心となった建物
らしい

それが例の平城京遷都1300年祭りを記念して というより観光の目玉として復元され
ただっぴろい広場の真ん中に 大極殿だけに で〜ん と居座っているわけ

真夏の午後2時過ぎという最も暑い中を てくてくと歩いていったわけだけど
せんとくんのいた歴史館の隣にある、同じく復元された朱雀門からはかなりの距離がある

そりゃあ 通りの両側にいろんな家々が立ち並んでいるのならば 気も紛れるけど
なんにもない広場に真ん中を 真夏の太陽に照りつけられながら歩いていくのは 正直つらかった

でも やっとたどりついた大極殿 なかなか格好いい
p0.jpg

中にも入れる もちろん入る 無料 
ボランティアガイドの人が親切に声をかけてくれる
「ちょっと ちょっと ワンちゃん どこから来たの」
「あっち」
「ま 愛想のない犬 本当はここは人間しか入っちゃいけないのよ」
「ふ〜ん」
適当に生返事をしながら ぼくは内部を見回した
大きい 立派 真ん中に天子の座る高御座(たかみくら)ってのがあって そこが特等席らしい

周囲をぐるりと見回したあとで おもむろに天井を見上げた 
あれ! 絵が書いてある
天井廻りには 四神(白虎、青龍、玄武、朱雀)とともに十二支が描かれている
そして 見つけた 青い犬!

p0[1] (2)

これは違った これは青龍らしい
なんか犬みたいだけど 龍らしくないし


いたいた 犬がいた
 戌は十二支の一つだから あたりまえといえばあたりまえ

p0 (2)

でも こんなところで仲間と出会えるとは  
うれしくなって さっきのガイドさんに声をかけた
「ほら ここにも犬がいるよ」
「まあ」

なかなか可愛い犬 子供が二匹いる
ということは お父さんかお母さんだね 
顔つきが優しいから きっとお母さんだと思うけど 顔だけ見ると鹿に似ている
(でも 鹿って どうして十二支に入っていないんだろう)

てな事を考えていたら 急にお腹が空いてきた

ガイドさんにまた声をかけた
「ねえねえ どこかに食べ物ないの?」
「まあ」
また返事がなかった 
どうもグルメガイドは苦手らしい

せっかくの観光地なんだから 大極殿最中とか大極殿団子なんかを作ったらいいのに

今度 せんとくんに 提案してやろう
なんてったって奈良県観光マスコットキャラクターらしいから

いちごぶらんとさがった

   

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随筆のイメージ

日本4大随筆のひとつ

日本の3大随筆って知ってる?
方丈記と徒然草と枕草子なんだってさ。
犬の小学校で習ったかな?
で、随筆って何かというと、
とにかくなんでもいいんで、
ダラダラ書いたやつらしい。
それなら・・ 
てな訳で書いたのがコレ。
細かいことは気にしないでね。
なんてったって犬だから・・
じゃあね  ワンワン!