毎日 毎日
起きて散歩して食べて寝る という生活をしていると
これでいいんだろうか と思うことがある
ご主人からも
「お前も もっと生産的な生活をしたらどうなんだ」
などと云われている
確かに・・
だけど 生産と言ったってねえ
なにを作ればいいの
ぼくが作っているのは 二酸化炭素と排泄物だけなんだけど・・
ご主人に聞いてみた
「生産的な生活をしてる人ってどんな人?」
「そりゃあ 農作物を作ってるお百姓さんとか
車やテレビなんかを作っている工場の人とか
映画を作ったり本を書いたり歌を作ったりしてる人とか
そういう世の中に必要なものを生み出してる人のことだ」
「犬はいないの?」
「いや 犬だって 目の不自由な人を助ける盲導犬とか
他に 警察犬とか介助犬とか麻薬探知犬とか
そういうふうに 世の中の為になる
そう 価値を生み出す犬は 生産的な生活をしていることになるんだ」
なるほど 価値を生み出すね
でも 価値って それをどう捉えるかは人それぞれ犬それぞれ違うわけでしょ
普遍的な価値なんて無いんじゃないの
ほら チ〜ンの後に続く「色即是空」ってやつ
お百姓さんは頑張って働いて お米や野菜を作ってくれている訳だけど
ああいうものを好んで食べる虫くんたちは 害虫だってんで惨殺され
ぼくも頑張って生きなくちゃ と思って生えて来た草くんたちだって
雑草だ ってことで排除される
きっと そういう虫くんにとっては ぼくが生産する排泄物のほうが価値があるし
草くんたちには ぼくが作る二酸化炭素のほうが価値あると思う
だから彼等からみれば ぼくなんてとっても生産的な犬だって事になる
うん よしよし いい言い訳ができた
此の世の生活なんて 所詮は「偉大なる時の消費」でしかないのだか
日本の3大随筆って知ってる?
方丈記と徒然草と枕草子なんだってさ。
犬の小学校で習ったかな?
で、随筆って何かというと、
とにかくなんでもいいんで、
ダラダラ書いたやつらしい。
それなら・・
てな訳で書いたのがコレ。
細かいことは気にしないでね。
なんてったって犬だから・・
じゃあね ワンワン!