あけましておめでとうございます
なにがおめでたいんだか ぼくにはよくわからないんだけど
「門松は冥土の旅の一里塚めでたくもありめでたくもなし」と言ったのは たしか一休さんだったっけ・・
まあ みんながおめでたいっていうんなら きっとおめでたいんでしょう
正月だからって ぼくはお酒の方はたしなまない
どうしてって? だって飲んだら虎になっちゃうんでしょ
ぼくは犬だもん
虎は清正公さんにブスッってやられちゃうんだから
だからお酒はやらない その代わり お餅をもらうことにした
結構好きなんだなあ お餅って
でもね この好物のお餅で とんでもない目に合おうとは思わなかった
普段もらってるお餅というのは もうカチカチになったお餅
しかも ちょっとだけね
ガリガリ ガブッ と ひとのみで終わりというしろもの
ところが きょうは正月だからって 柔らかいお餅をドカンとくれたわけ
もちろん
いつもどおりガブリと噛み付いたぼく
で どうなったかというと
そう そのとおり
上顎の内側にこびりついて取れなくなっちゃった
こりゃ大変
なんとか取れないかと 手で(前足で)口の当たりをゴシゴシする
猫が片手で顔を洗う仕草に間違われるかもしれないけど
この際 格好なんて気にしちゃあいられない
ところがぼくたちの体って こういう状態を想定しては作られてないんだよね
(犬災は忘れた頃にやってくる)
人間なら 指で引っ張りだせば済む話なんだけど
ぼくの手は上顎の内側にはさまった餅を取り出すようには出来ていない
どんなにもがいても取れない
悶えても取れない
(;_;)がちょちょびれてきたけど取れない
ああ〜 うう〜 うえ〜ん
もう気が狂いそうになったところで やっとご主人が気づいてくれた
(遅いって〜の)
口を開けて指で掻き出してくれた
たすかった〜
「馬鹿だなあ 意地汚く食べるからだぞ!」 だってさ
むかし ある殿様が言ったっけ
「やっぱり秋刀魚は目黒に限る」
今日 ぼくも思った
「やっぱり餅は固いのに限る」
日本の3大随筆って知ってる?
方丈記と徒然草と枕草子なんだってさ。
犬の小学校で習ったかな?
で、随筆って何かというと、
とにかくなんでもいいんで、
ダラダラ書いたやつらしい。
それなら・・
てな訳で書いたのがコレ。
細かいことは気にしないでね。
なんてったって犬だから・・
じゃあね ワンワン!