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紀州犬の早太郎が徒然なるままに書き綴る独り言

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パーの巻

お月様は食わず嫌い


待ちに待ったお月見だった
夕方にはまだ雲がかかっていて ほんとに今夜 顔を見せてくれるのかどうか とても心配だった

でも やっぱり お月様は 約束を守ってくれた
(約束したかどうかは 定かじゃないけど・・・)


8時を過ぎると だんだん雲が晴れてきて まん丸お月様がきれいに顔を出した
「早ちゃん 待った?」 ってな感じでね

ご主人は お月様はたった一つしかなくて
誰もが同じ月を見てるんだけど 見方が違うだけだっていうけど

ぼくのお月さんは ぼくだけとお話をしてくれる ぼくだけの月なんだよ

ぼくは お団子を用意するの忘れてたけど 
あえて話題にする必要もなかろうと すっとぼけてた

そしたら
「あれ! 早ちゃん お団子は?」 ときた (ほらね)

ぎくっとしたけど
「こんばんは お月さん 今夜はお腹いっぱい っていう顔してるね」

お月さんは 困ったような顔で
「ううん こんなに真ん丸の顔をしてるけど お腹がいっぱいっていうわけでもないんだよ
最近は お月見っていう風習もすっかり廃れて だれもお団子をお供えしてくれないんだ」

やっぱり ぼくだけじゃないんだ お団子を忘れているのは

世の中 いろいろ複雑になってきて
のんびりというかボーっとしてというか 月なんか見て時間を無駄にするこたあない
という意見あるのも分らなくもないんだけど
昔からの風習が少しずつ忘れ去られるのは なんとなく寂しい

お腹をすかせて寂しそうにしているお月さんにぼくは声をかけた

「じゃあ ドックフード食べる?」

途端に雲がかかりだして みるみるうちに 見えなくなっちゃった

めぐり逢ひて 見しやそれとも わかぬ間に
すねて隠れし ぼくの月かな




いちごぶらんとさがった

   

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随筆のイメージ

日本4大随筆のひとつ

日本の3大随筆って知ってる?
方丈記と徒然草と枕草子なんだってさ。
犬の小学校で習ったかな?
で、随筆って何かというと、
とにかくなんでもいいんで、
ダラダラ書いたやつらしい。
それなら・・ 
てな訳で書いたのがコレ。
細かいことは気にしないでね。
なんてったって犬だから・・
じゃあね  ワンワン!