大洪水 の夢を見た
なにやら大雨が続いた後らしく 道路に水が溢れている
濡れてはいけないというわけで ぼくはお家の中に避難した
しばらくすると お家の中にも水が侵入してきたんで
あわててお家の屋根に登った (犬だって登れんだぞ)
屋根の上から眺めていると段々水嵩が増してきて
もうすぐに屋根も水没しそうになった
あわてて隣の屋根に飛び移り
そこから又 近くにある背の高いビルに逃げ込んだ
階段を登って屋上まで来ると もういっぱいの避難民で溢れている
建物のまわりを見渡せば すごい勢いで水が流れていて
たくさんの家々が押し流されていく
ここなら大丈夫だと思ったのに 水はどんどん迫ってくる
屋上にはさらにアンテナ塔がある
こういう時には早いもん勝ちだから さっさとあれに登っちゃおう
ぼくが素早くアンテナ塔に登って上へ上へと行くと
なんと 下から続々と人間が登ってくる
そんなに登ってきたんじゃ アンテナ塔が壊れちゃうよお
あのカンダタ(陀多)の気持ちが良く判った
勿論ぼくは その結末を知ってるんで
下からくる人を蹴落とすなんてことはしないけど
でも どんどん水は迫ってくる
どうしようかと困っていると近くの高い崖に向かってハシゴが伸びている
どうしてハシゴなんかがここにあるかなんて疑っている場合ではない
なんせ夢だから なんでもあり
そのハシゴを伝って崖の上に飛び移れば これでもうひと安心
なんて思っていたのもつかの間
水はどんどん上に上にと迫ってくる
一体どこまで追いかけてきたら気が済むんだと思うけど
悠長にその理由なんぞを解明している場合ではない
また上に上にと登っていく
崖のてっぺんまで辿り着いた
もう廻りにはこれより高い所はない
それでもどんどん水は迫る
こりゃ〜いけない 船だ船だ 船はないのか
あ 来た 来た 船が来た
ノアの方舟みたいなのが向こうからやってきた
方舟の窓からは 牛や豚や鶏なんかが顔を出している
船が近づいてきたんで早速ぼくが乗り込もうとすると
なんとそこには紀州犬が一匹場所を占めている
そして その紀州犬が
「それぞれの種で一匹ずつしか乗れないんだよ」と言うではないか
そして
「あんたが紀州犬じゃなくて他の犬ならいいんだけどね
あんた もしかして柴犬なんじゃないの?」とも言うではないか
ぼくは痩せても枯れても紀州犬なんだけど
このまま紀州犬で通すべきか はたまた この際柴犬になるべきか
う〜ん 困ってしまってワンワンワワン と悩んでしまった時に目が覚めた
もうすぐ3月11日なのでこんな夢を見たんだろうけど
なんとも寝覚めの悪い夢だった
夢のまま終わってくれればいいんだけど
日本の3大随筆って知ってる?
方丈記と徒然草と枕草子なんだってさ。
犬の小学校で習ったかな?
で、随筆って何かというと、
とにかくなんでもいいんで、
ダラダラ書いたやつらしい。
それなら・・
てな訳で書いたのがコレ。
細かいことは気にしないでね。
なんてったって犬だから・・
じゃあね ワンワン!