パーの巻
花火嫌犬党
本当に昨日はえらい目にあった
例のお祭りの花火ってやつ
なんどもいうようだけど
ぼくはあれが大嫌い
これも何度も云うようだけど
べつにぼくが臆病犬だっていうことではなく
ぼくのなかにあるDNAのなせる技なんだけど・・・
ま 花火を怖がる原因の所在なんて関係なく とにかくきらい
どうして昼間っから あんな大きな音をださなくちゃいけないの
だいたい花火なんて夜に上げて 「わ〜キレイ」なんていう為のものじゃないの
それを朝早くからあげちゃってさ
しかも 何発も何発も
やっと止まったと安心してたら 急にまた「ど〜ん パンパン」だもんね
なにか理由があるなら許せるけど
どうせ 「今日は お祭りだよ〜ん」てな合図なんでしょ
そんな程度ならスピーカーで放送すればいいだけでしょ
どうもぼくには あんな大きな騒音を平気であげる人間の気持ちがわからない
騒音防止条例に違反してるんじゃないの
迷惑防止条例とかさ
動物愛護団体はいったいなにしてんの
ご主人はどうして文句をいってくれないの
とにかく 今度の選挙では「お祭りの花火の可否」を争点にして戦ってもらいたい
え！ どこにもそんな事を考えている政治団体は無い って？
そんならぼくたちがつくってやる
「日本花火嫌犬党」
ついでに「日本雷嫌犬党」とか「日本シャワー嫌犬党」もつくる
そんでもって・・・
だいぶ鼻息が荒くなっちゃったけど それほど 昨日が最悪だったってこと
そして一夜明けた今朝
大きな有明の月がうすい霧にかすんで浮かんでいた
お月さんが 微笑みながらぼくに言った
「年をとるとね どうしても愚痴を言ったり 怒りっぽくなるんだよ
そんな時は 私を見てね！
じ〜っと見てると いま腹をたてていることなんていかに些細なことか
広大な宇宙とか 永遠の時の流れとか
そういうものと比べてみたら なんとつまらない事に腹を立てているんだろうと気づくから」
ふ〜ん
そうなの お月さんは ぼくより花火のほうが可愛いんだ
きっと 遠過ぎて 花火の音が良く聞こえなかったんだ
日本4大随筆のひとつ
日本の３大随筆って知ってる？
方丈記と徒然草と枕草子なんだってさ。
犬の小学校で習ったかな？
で、随筆って何かというと、
とにかくなんでもいいんで、
ダラダラ書いたやつらしい。
それなら・・
てな訳で書いたのがコレ。
細かいことは気にしないでね。
なんてったって犬だから・・
じゃあね ワンワン！
