これは犬の世界の話だけど
昔 犬の小学校の授業のとき
「二つの国」という話を聞いたことがある
あるところに とても年寄りを大切にする国があった
そのとなりに とても若者を大切にする国があった
二つの国は大きさも気候風土も収穫量もほとんど同じだった
年寄りを大切にする国は 食べ物は子供や若者よりも老人に多く分配し
病気の治療も 子供より老人を優先させたので
子供や若者の人口は増えず 老人はどんどん増えていった
それとは逆に 若者を大切にする国は
食料も医療も 老人よりの子供を優先させたので
子供や若者はどんどん増えたが 老人はどんどん死んでいった
あるとき この二つの国の間に諍い生じ
ついに戦争になってしまった
もちろん 若者が多い国が勝ったのは言うまでもない
こんな話をしたあとで 先生が言った
「さて みなさんなら どちらの国に住みたいですか」
小学生のぼくたちは 全員が 「若者を大切にする国」と答えた
また先生が言った
「みなさんが年寄りになったら どちらの国に住みたいですか」
みんな 困って 静かになった
そしたら 誰かが手を上げてこういった
「戦争がなければ 年寄りを大切にする国でいいや」
別な子はこうもいった
「先生 若者も年寄りも大切にする国がいいと思います」
先生は
「どちらも大切にするとことは 言葉では簡単に言えますが 現実面では どちらも大切にしないこととほとんど変わりはありません
戦争がなければということも 言葉では言えますが 本当に期待できるでしょうか」
授業はそれで終わった
結論を出すよりも自分で考える力を養わせるための授業だったんだろうけど
大人になったぼくは 未だ結論を出せないでいる
隣に年寄りのご主人がいたんで この話を思い出して質問してみた
即答! 「そりや 若者を大切にする国に決まっとるだろ」
(国が成り立って初めて福祉だということらしい?)
日本の3大随筆って知ってる?
方丈記と徒然草と枕草子なんだってさ。
犬の小学校で習ったかな?
で、随筆って何かというと、
とにかくなんでもいいんで、
ダラダラ書いたやつらしい。
それなら・・
てな訳で書いたのがコレ。
細かいことは気にしないでね。
なんてったって犬だから・・
じゃあね ワンワン!