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紀州犬の早太郎が徒然なるままに書き綴る独り言

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パーの巻

脱走


ぼくがまだ2、3歳の頃だったけど・・・実は脱走したことがある

夜中に首輪の根元でロープが外れて フリーになっちゃった
「じゃあ散歩でもするべえ」 というわけで町内をウロウロと徘徊することにした

朝になって 家族は大あわて
手分けして探し回ったけど見つからない

「逃げた紀州犬が人を襲う」
という新聞の見出しが頭をよぎったらしい
あわてて警察にも電話 

結局 焼肉屋の周りをウロウロしているところを家族に発見されて

「10時10分 早太郎の身柄を確保」 されてしまった

それ以来 
「早太郎がまた脱走しても 食べ物屋を中心に探せば見つかるね」と
へんな安心感を与えてしまったが   当たっているだけに悔しい

その事件があって しばらくして
庭の中のぼくの遊べる範囲に 柵、つまりフェンスを設置される事になった

問題は その高さをどうやって決めるか ということだったらしい
つまり ぼくが越えられない高さは何センチか ということ &
その設置費用はいくらかかるか ということ

ご主人が調べたら いろんな情報が入ってきた
1mぐらいなら簡単に飛び越えちゃう とか
2mの金網をよじ登ったやつがいる とか
どんなに高くしても結局脱走された とか

予算に上限さえ無ければ問題ないんだけど ご主人は貧乏だからねえ

それにぼくは 「ここからは出ちゃダメだよ」という柵があればどんなに低くても越えないけどね

まあ結局 1mぐらいの高さになったんだけど

これって ぼくが越えられる可能姓 ぼくが超えた場合のリスク それと予算
この三つを ご主人が勘案して「えいや〜っ」と決めただけ

だから この高さに文句をつけようと思えば いくらでも付けられる

ま これは仮定の話だけど(あくまでも仮定だよ) ぼくがまた脱走したとする
そして(またまた仮定の話だけど) どこかの愛玩犬を猫と間違えてガブッとしたとする

そうすると間違いなく 1mの高さを決めたご主人に批判が集中するよね

愛玩犬の飼い主がまず文句を言いにやってくる
ご主人の言い訳 「想定外の事態になりまして」
愛玩犬の飼い主 「その想定が甘すぎるんだよ!」

かくも想定というものは難しい

津波の高さ 活断層の有無 もまた然り

だれにも文句を言われないような想定 なんて 本当にあるんだろうか?

いちごぶらんとさがった

   

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随筆のイメージ

日本4大随筆のひとつ

日本の3大随筆って知ってる?
方丈記と徒然草と枕草子なんだってさ。
犬の小学校で習ったかな?
で、随筆って何かというと、
とにかくなんでもいいんで、
ダラダラ書いたやつらしい。
それなら・・ 
てな訳で書いたのがコレ。
細かいことは気にしないでね。
なんてったって犬だから・・
じゃあね  ワンワン!