白い犬は こんど生まれ変わる時には人間になる らしい
落語の「元犬」ではそうなってる
知ってる?
知らない?
じゃあ これでも見てね
落語あらすじ事典
で
ぼくも どうせ生まれ変われるもんだったら早く人間になりたい
ベムもそう言ってた
「早く人間になりたい」
落語の中では 神様にお願いしたことになっているけど
近くに八幡様はないし いや 実はあるにはあるけど
わざわざ行くのが面倒くさいんで
手軽に間に合う ご主人にお願いすることにした
「ねえねえ ぼくも早く人間になりたいんだけど・・」
「そりあ 無理だな」
「どうして? 犬は生まれ変わっても又犬にしかなれないの?」
「いやいや 生まれ変わることなんてできないの」
「どうして? 人間は生まれ変われるのに犬はできないの?」
「人間もできないの!」
「え! 人間は輪廻転生するって お坊さんが言ってたよ」
「できるわけがない
あれは人間がそうであって欲しいと希望した妄想なんだ
だって 生まれ変わるということは
死んでも魂は残って次の肉体に宿るということだろ
じゃあその最初の魂はどこから来たわけ だれが作ったわけ」
「そりゃあ 神様でしょ」
「じゃあ 神様が作ったとしたら 幾つ作ったの?」
「最初は二つかな それで子供ができたら 又一つ作って・」
「地球誕生以来 生物の数は幾何学に増えてきたはずだから
魂だって増産につぐ増産をしたに違いないよね」
「そりゃあ 今地球にいる生物の数だけは魂があるんだよね」
「神様も そんなに魂を増産できるんなら
なにも古い魂をリサイクルなんてしないでも 新品を作ればいいだけだろ」
「だけど限りある資源を大切にしなくちゃいけないんでリサイクルも必要かと」
「じゃあ 魂を作るための資源って何?」
「・・それは解かんないけど
だって 生まれ変わった人の話は良く聞くじゃない
中国なんかには 生まれ変わりの村 なんてのもあるらしいし
前世の記憶を持っていて それが実際に有ったことと符合したりしてさ」
「それらしい話があるだけで
確証をもって生まれ変わりと断言できる
つまり 科学的に証明された話 なんて一つも無いんだよ」
「じゃあ ◯◯◯◯が天草四郎の生まれ変わりってのも?」
「それが本当なら もっと科学手に証明可能な発言がいっぱい出来るはずだよね
ぼくがもし前世に天草四郎だったなら つまりその記憶が残っているなら
まずは自伝を書くね 記憶にあるんだから事細かく書けるし迫力もある
どんな学者が見たって文句も言えない だって本当の事だから
そうすると 売れるねこの本は ベストセラー間違いなし 印税もガッポガッポ」
「そういう了見の人には 魂に前世のデータが記憶されないんじゃない」
「ま そう言うなよ
印税が入ったら お前にも団子やお餅を食べさせてやれるし
犬小屋ももっと大きくしてやるから
なんなら お前も前世は人間だったことにして
そうだ 四郎の子分の早太郎だったということにしてやるからさ
この話に乗って ガッポリ稼ごうぜ」
まったく 生まれ変わりを信じているのやらいないのやら
やっぱり お願いは 神様にしたほうがいい
明日は 八幡様にお参りに行こ〜っと
天草四郎について知りたければ「天草キリシタン館」へ行ってね
日本の3大随筆って知ってる?
方丈記と徒然草と枕草子なんだってさ。
犬の小学校で習ったかな?
で、随筆って何かというと、
とにかくなんでもいいんで、
ダラダラ書いたやつらしい。
それなら・・
てな訳で書いたのがコレ。
細かいことは気にしないでね。
なんてったって犬だから・・
じゃあね ワンワン!